【図解】サーフィン・パリ五輪代表選考 松田詩野・五十嵐カノアが内定 これに続くのは?
パリ五輪の日本代表内定第1号・2号が決まり、勢いに乗っているサーフィン日本代表。パリ五輪の会場はパリから1万5700メートル離れた、フランス領ポリネシアにあるタヒチの、チョープー。タヒチはリゾートとして有名ですが、タヒチ・チョープーの海岸は1年中大きな波があり、サーファーの聖地としても知られています。 【画像】日本選手のパリ五輪代表内定第1号・松田詩野選手 東京五輪では2つのメダルを獲得している日本勢。パリ五輪に向けて、既に女子は松田詩野選手、男子は五十嵐カノア選手が条件付き内定をしています。
■男女それぞれ最大3枠を狙えるパリ五輪
各国の出場枠は男女それぞれ2枠まで。ただし、2022年・2024年のISAワールドサーフィンゲームズ(世界選手権に相当。以下WSG)で団体優勝をすると、その国に対して出場枠が1つ与えられ、最大3枠となります。 日本は2022年に男子が団体優勝を果たし+1枠の最大3枠が使える状態。女子も2024年のWSGで団体優勝をすれば、最大3枠となるチャンスがあります。
■個人の選考プロセス
日本人選手が関与する選考プロセスは大きく分けて5つで、優先順は記載順。 ※前提となる出場条件:それぞれの国内連盟によって代表チームに選ばれた全てのサーファーは、オリンピック出場資格を得るために、2023年と2024年のWSGに参加する必要がある 1―2023年WSLチャンピオンシップツアー(以下CT)で男子は10位以内、女子8位以内に入ること。 この世界最高峰の年間ツアーに参加できるのは世界のトップ選手30人ほどで、日本からは五十嵐カノア選手が唯一参戦。7月・8月の残り2戦でランキング10位までが決定します。 2―2023年WSGで大陸別に選出された男女各4名。(アフリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニアの男女最上位のサーファー ※アメリカ大陸は別大会で男女1名ずつが選出) 既に6月7日に大会が終了。アジア女子最上位の松田詩野選手(全体13位)、アジア男子最上位の五十嵐選手(全体4位)がこれに該当し、パリ五輪出場に内定しています。 ただし、五十嵐選手が1で出場権を獲得した場合、この枠に関して、アジア男子2位の稲葉玲王に出場権が移ります。つまり、この時点で日本男子の出場枠は最大の3枠まで使用できることになります。 ※アメリカ大陸は別大会で男女1名ずつが選出 3―2024年WSGの男子1位~5位、女子1位~7位 2024年2・3月にプエルトリコで行われるこの大会がパリ五輪最終予選となります。(既に出場が決まっている選手や最大枠を超えたNOCの選手を除いた順位) 4―2024年WSLの男女別の優勝チーム。 1国2名の枠に関係なく、それぞれのNOCに1名ずつ出場権が与えられ、その枠をどの選手に使うかはそのNOCが独自で決められます。 5―2022年WSLの男女別の優勝チーム。 1国2名の枠に関係なく、それぞれのNOCに1名ずつ出場権が与えられ、その枠をどの選手に使うかはそのNOCが独自で決定。→この大会で団体優勝し、この枠を獲得した男子日本代表は最大3枠となりました。この1枠をどの選手に充てるかは日本サーフィン連盟が決めることができます。