FAの“前哨戦“に…?複数年契約を辞退した大物(2)巨人入りの“伏線”だった!?
プロ野球のストーブリーグでは、今オフにフリーエージェント(FA)宣言した選手の去就がすべて決定した。過去にはFA権を取得する見込みの前年オフ、契約更改で球団からの複数年契約を断り、単年契約を選ぶ例が数多く存在する。ここでは、複数年契約を辞退した大物を紹介したい。
甲斐拓也
投打:右投右打 身長/体重:170cm/87kg 生年月日:1992年11月5日 経歴:楊志館高 ドラフト:2010年育成選手ドラフト6位 今オフ、読売ジャイアンツへのFA移籍を決断した甲斐拓也は、昨オフの契約更改で複数年契約を辞退していた。 楊志館高校から2010年育成ドラフト6位で福岡ソフトバンクホークスに入団。ファームで経験を重ね、プロ3年目の2013年に支配下契約を勝ち取った。 2017年から一軍で出場機会を増やし、2018年の日本シリーズでは6連続盗塁阻止を達成するなど、日本一達成に大きく貢献。同シリーズのMVPに輝いた。 その後も不動の正捕手として君臨し、“甲斐キャノン”と称される強肩を武器に球界を代表する存在に。2021年の東京オリンピックではベストナインに選出されるなど、国際大会の舞台でも活躍を見せた。 昨オフの契約更改では、球団から複数年契約の提示を受けたものの辞退。今季は119試合出場で打率.256(規定未満)、5本塁打、43打点をマーク。チームの4年ぶりリーグ優勝に貢献した。 迎えた今オフ、国内FA権を行使した甲斐は、熟考の末に巨人入りを決断。複数年契約を結び、阿部慎之助監督の現役時代の背番号「10」を継承することとなった。
ベースボールチャンネル編集部