【バスケ】須田侑太郎「自信がある状態がスタンダードに」琉球との天王山・第1Rでキャリアハイの26得点 名古屋ダイヤモンドドルフィンズが地区優勝へ一歩前進
シーズンの「大きな分岐点」となった前節・島根戦
試合後、記者会見室に姿を見せた須田は第一声でチームの手応えを語った。 「プレーオフさながらの激しい試合で、自分たちの強みを出して勝ち切れたことはすごく良かったです。前回の島根戦も自分たちらしい戦い方ができましたが、あれが自分たちのスタンダードです。今日もスタンダードでできた。地区優勝に向けて負けられない試合だったので、良かったです」 個人としてはフィールドゴール成功率81.8%で26点を決め、体を張ったディフェンスや声掛けでもチームを鼓舞し続けた。自身のパフォーマンスの評価を聞かれると、キャプテンとしての役割にフォーカスしたコメントを発した。 「結果的に26点は良かったですけど、自分としては今シーズンキャプテンとして本当にいろんなものが見えてきました。それがいいのかもしれないですけど、あまり自分にベクトルを向け過ぎないことができています。チームを引っ張れた充実感、チームが勝利したことに対して良かった、というマインドが強いです」 チームはこれで3連勝。その前はいずれも自分たちより下位のファイティングイーグルス名古屋(FE名古屋)に17点差、大阪エヴェッサに16点差で敗れ、一時調子を落としていた。西地区優勝を争うレギュラーシーズン最終盤で下降しかけたチームを立て直したのも須田の声掛けだった。 「チームとして『やばい』という雰囲気があったので、自分が先頭を切ってチームに働き掛けました。自分たちは良い時もあれば、悪い時もあるのが課題で、それが出てしまった。ハードスケジュールの中で疲労が溜まっていたこともあり、いつも同じ準備をしていると(エナジーが)足りないんです。それを埋める準備をしないと戦えない。だから、もっと準備に対してしっかりアプローチしようという話をしました」 その過程を経て、迎えた前節の島根スサノオマジックとの連戦は100ー85、93ー63で快勝。さまざまな守り方を駆使するチェンジングディフェンスで失点を抑え、速攻や3Pで得点を量産する本来の姿を取り戻した。須田はFE名古屋戦、大阪戦の負けを「意味がある負けだった」と振り返り、こう続けた。 「悔しい敗戦があり、前回の島根戦からギアが上がりました。ここで崩れてしまうのか、もう一度やり返せるのか、島根戦は大きな分岐点だったと思います。自信に満ち溢れてる雰囲気がスタンダードになってきています。この状況を引っ張るのは僕自身だと思うので、疲れてる、疲れていないに関係なく、それは自分の仕事としてやり切りたいと思います」