トランプを操る女性の存在が…!「SNS人事」のウラでポンペオ元国務長官の追放を主導した「猛獣使い」の正体と、アメリカ中枢ではじまる「復讐の嵐」
「ノーベル平和賞」という復讐
トランプ次期大統領は、平和と繁栄をもたらした大統領として後世に記憶されたいと伝えられる。ノーベル平和賞が欲しいのである。それが、彼を「ヒトラーのような独裁者」「権威主義者」と中傷する勢力に対する最大の復讐になる。 だから、次期政権の指針策定の基本となるのは、「トランプ氏のレガシーづくり」だ。この点において、反戦の先頭に立っていたはずのハリス候補に代表される民主党主流派が、共和党のリズ・チェイニー前下院議員など軍需産業やネオコンと強い結びつきを深めたことは、追い風になろう。 過去の「反戦の左翼」は今や一部の進歩派を除いて「戦争好きの左翼」となり、トランプ次期大統領など「平和の右翼」から批判される対象になったからである。 また、素人集団でネオコンやグローバリスト人材に依存せざるを得なかった第1次トランプ政権と違い、第2次政権の人間はレガシーづくりの重要性と、トランプ氏の目指すアメリカ・ファーストの本義をよく理解している。 JDバンス次期副大統領や、国務長官として入閣するマルコ・ルビオ上院議員、行政の効率化と歳出削減を図る新組織「政府効率化省」トップに起用される実業家のビベク・ラマスワミ氏、エネルギー政策担当者への指名が確実視されるノースダコタ州知事のダグ・バーガム氏など、彼らの多くは常識もそれなりに兼ね備えている。 そこに「政府効率化省」のもうひとりのトップとなる破天荒な大富豪のイーロン・マスク氏が加わって、政治をあらぬ方向に引っ掻き回す可能性もあるが、共和党が大統領と上下両院を押さえたため、大まかな方向性としては第1次政権よりも効率的な政権運営になると思われる。 ラトガース大学で人類学の教鞭を執るアレクサンダー・ヒントン教授は、「トランプ氏がホワイトハウスを去ればMAGA運動も廃れる」と予想するが、民意により政治意思決定で大きな権力を与えられた政治的な流れは、より永続的で根深いものになるのではないだろうか。
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