【バレー】ネーションズリーグ女子第2週、五輪予選の時よりパワーアップしたブラジルにリベンジなるか
バレーボールネーションズリーグ(以下、VNL)、日本女子は第2週を中国のマカオで迎える。予選ラウンド1週目は3勝1敗で、現在、VNLの順位は6位。各国12試合ずつ戦い、上位8チームが決勝ラウンドへ進む。 五輪の出場権がかかる世界ランキングは、日本は8位。イタリア、中国、カナダ、オランダなどと残る切符を争っている。今週はアジア大陸枠を争う中国との直接対決があり、注目される。
成長を見せるブラジルのアナ・クリスチーナ
昨年の五輪予選で日本はブラジルに2-3で敗れ、出場権を獲得できなかった。ここでランキングが上のブラジルに勝って、ポイントをあげるとともに、中国戦を前に勢いに乗りたいところだ。そのブラジルはケガで五輪予選を欠場した正セッター、マクリスとOHアナ・クリスチーナが復帰。トルコリーグを制し、心身ともに充実しているアナが開幕からチームを引っ張る。五輪予選では、ブロックが日本12本、ブラジル13本と渡り合ったが、サーブは日本が8本、ブラジル4本となった。主将ガビに比べ、若いOHアナ(20歳)とジュリア(23歳)のレセプションをどう崩すか。サーブがリベロとの間の奥に来た時に譲り合ってしまうことが多く、緩急つけたサーブで狙っていきたい。この二人の他に20歳のMBルジア199cmもいる。次のロス五輪を見据えた準備を着々としながらも、ベテランMBタイーザも健在だ。
中国のシュテイの出来はどうか?
中国は東京五輪以降、代表から退いていたシュテイが戻ってきた。右手首のケガと、期待されながら東京五輪でメダルを逃したことからSNSで攻撃を受け、一時は引退を考えるほど落ち込んでいた。しかし、郎平前監督の支えにより、現役続行、そして今年は代表への復帰も決意した。中国の第1週は、3勝1敗。負けたカナダ戦では、サーブを13本取られ、ブロックが1枚になる場面が多く、バタバタ焦っていた印象だ。ここに精神的支柱であるシュテイが戻ってまとまるのか、長い間の代表のブランクはどうなるのか気になるところだ。やはりレセプションがきれいに入れば、スピードのある攻撃になるので、日本はサーブに自信をもって押していきたい。バックからの攻撃は、左右のライン際、中央後方へ、選手の間へと幅広くコートを使ってくる。完全アウェーの状況だが、集中力をもって臨みたい。
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