【北九州記念】過去10年で6勝!〝夏は牝馬〟地力強化したバースクライが夏のヒロインだ!
今週から西日本の主場は小倉に替わる。6月に小倉で競馬が行われるのは1954年の中央競馬発足以来、初めて。開幕週のメインはサマースプリントシリーズ第2戦の北九州記念で、注目はバースクライだ。前走はGⅢ3着と地力強化を証明。暑い時期でも元気いっぱいで、夏のヒロインの座をうかがう。 雨上がりの栗東トレセンは、朝からまぶしい日差しが降り注いだ。〝夏は牝馬〟の格言通り、北九州記念は過去10年で牝馬が6勝と優勢で、バースクライに注目だ。市丸助手が現況を伝える。 「休み明け感もなく、いい状態。やれてもいいと思っています」 昨秋からスプリント路線に矛先を向けると、3連勝でオープン入り。前走の夕刊フジ賞オーシャンSはメンバー最速タイの上がりを駆使して3着に善戦した。「もともとこれくらいの力はある。悪い馬場でも頑張ってくれました」と振り返る。 調整も順調。栗東でCWコースと坂路を併用して乗り込まれ、体の張りは抜群だ。「制御するのがしんどいぐらい元気。普段は怖がりなところはあるけど、競馬に行くと馬群を割れる気持ちの強さがある。それを生かせれば」と期待を寄せた。 当舞台では1戦1勝。昨年の南総Sの勝ち時計1分7秒2は昨年の中山芝1200メートルで最も速い時計で、開幕週の高速決着にも対応できるはず。ハンデは55キロ。重賞初制覇を狙う態勢は整った。(増本隆一朗)