強豪集う大規模大会AICHIフェスティバル 始まりは杜若高校主催の強化練習会 発起人・新留正作さん「卓球界へ恩返しをしたい」
高校チームと大学チームの交流の場としても
――今では高校だけでなく、大学のチームも多く参戦していますよね。 新留さん:大学チームにも参加していただいているのには理由があります。 技術強化交流会として、卓球の技術指導はもちろん、チーム作りの秘訣などの情報交換の場としても位置付けています。 高校と大学のカテゴリーの垣根を超えて交流し、親睦を図っていただければと考えています。 ――確かにそれは双方にとってメリットがありますね。 新留さん:過去にはエリートアカデミーが参加したこともあります。 今年は専修大学、日本大学、駒澤大学、日本体育大学、國學院大学、東洋大学、大正大学など関東の強豪大学や、強化を図りたいとデフジャパンも参戦していただきました。 また、技術強化交流会でもありますので、できる限り対戦したいチームと試合ができるよう、要望を聞いて組み合わせを調整しています。
「卓球界の恩返しのために」
――新留さんは杜若高校を定年退職されたということですが、AICHIフェスティバルは今後も続けていかれるのでしょうか? 新留さん:寮が閉鎖した関係で杜若高校卓球部が強化を一旦終了した際、「AICHIフェスティバルは今後も続きますか?」という問い合わせもありました。 現在は、豊田市卓球協会の年間行事の大会としてAICHIフェスティバルを組み込んでいただいております。また、歴史も30年以上積みあがってきています。 私が始めた大会ということもあり、「卓球界へ恩返しをしたい」という思いで、今後も続けていきます。 ――まだまだ熱い思いで続けていかれるのですね。 新留さん:AICHIフェスティバルを開催することで各校の先生方と卓球の話をしたり、親睦を図ったりできます。 何よりも先生方や選手の皆さんの喜ぶ笑顔を見たいのが、続けていく大きな理由の1つです。 ――今後はどういう大会にしていきたいなど展望はありますでしょうか? 新留さん:卓球を通じて地域のスポーツ振興にも貢献したいと考えています。 インカレ、インターハイの優勝チームも参加していただいておりますし、懸命に努力を重ねているものの、あと一歩のところで全国大会に届かないチームも参加していただいています。 様々な学校の選手を全国から招いて交流を深め、地域を活性化して、何よりも良い大会だと喜んでいただけるものにしたいと思っています。