強豪集う大規模大会AICHIフェスティバル 始まりは杜若高校主催の強化練習会 発起人・新留正作さん「卓球界へ恩返しをしたい」
<卓球・第31回AICHIフェスティバル 日程:2024年8月27日~29日 場所:スカイホール豊田(愛知県)> 8月27日~29日に第31回AICHIフェスティバルが開催され、男子は愛工大名電A、女子は愛知工業大Aがそれぞれ優勝を果たした。 全国の強豪校が多数参戦し、試合数を多くこなすことで知られるAICHIフェスティバルは、第31回まで歴史を積み上げてきた。 今回は結果の紹介とともに、杜若高校卓球部元監督で、AICHIフェスティバルを立ち上げた新留正作さんに、開催のきっかけや経緯を聞いた。
杜若高校主催の強化練習会が始まり
――AICHIフェスティバルお疲れさまでした。 新留さんと言えば、杜若高校卓球部というイメージがあります。卒業生も何人もインタビューさせていただきました。 ※ちなみに台風の影響で新幹線が止まり現地取材ができず、電話取材させていただきました 新留さん:ありがとうございます。私は、1989年(昭和64年/平成元年)に杜若高校卓球部を立ち上げました。 当時は愛知県代表の愛工大名電高校さんと桜丘高校さんが全国で優勝を争うような時代でしたが、卓球界に新たな風を吹き込むためにチームを立ちあげて、厳しい愛知県で戦いを挑みました。 ――AICHIフェスティバルは、いつ頃からスタートしたのでしょうか? 新留さん:1991年(平成3年)、チームを立ち上げて3年目のことです。 それまで多くの強豪校に行って、練習試合をさせていただいておりました。 皆さんにご足労をおかけする形になりますが、杜若にお越しいただけたらと思い、「“技術強化交流会”と“本物のチーム作り”という視点から、共通の高い目標に向かって努力されているチームの皆さんにお集まりいただき、刺激し合える場所を作りたい」と、多くの先生方にご提案させていただきました。 私の思いに賛同していただいたチームにお集まりいただき、第1回目は杜若高校の体育館でスタートしました。 ――最初は学校の体育館で始まったのですね。 新留さん:はい、最初は男子だけで25チームの参加でした。 スカイホール豊田ができたこともあり、杜若高校の体育館から拠点を移しました。 そこから参加チームが増え、多いときには男女合わせて155チーム、今年は男女122チームに参加していただきました。