藤井製作所が大型圧延機を更新。加工速度、加工性能向上
りん青銅・洋白棒線メーカーの藤井製作所(本社・東京都江戸川区、社長・藤井隆氏)は2026年に約5億円かけてメーン圧延機を更新する。導入するのはタンデムロール圧延機で、同社の保有する圧延機の中で最大のもの。千葉工場(千葉県白井市)設立当初から使用していたため、約50年ぶりの更新となる。 更新の狙いについて藤井社長は「加工スピード上昇で従業員の作業効率も上がる。歩留まりや性能も向上する」と話している。 今回更新するメーン圧延機は先月末契約を済ませ、約15カ月後の26年初めに試運転後、稼働開始する予定。更新までに工場レイアウトの見直しを行うという。 更新するメーン圧延機は同社の扱うりん青銅・洋白や快削りん青銅・洋白棒・線の大部分を加工する。更新時は1カ月ほど稼働を止める予定で、それまで中間仕掛品を含め製品の作りだめを行う計画。 導入予定の圧延機は同社の扱う製品の口径に対応するため、現行の圧延機をもとに国内の機械メーカーと共同で製造した特注品。 同社は近年細径の圧延機の更新を行っていたが、現行の圧延機が壊れる前に更新を決めた。