【40代・50代が知っておきたい美容の疑問】年齢を重ねるにつれ、もたついたあごのラインと首との境界線がわかりにくくなるのはなぜ?
美容医療では、HIFUやサーマクール、ヒアルロン酸注入などで改善可能
すでにあごのラインがもたついてしまっていて、すぐにでも改善したいという場合には、美容医療に頼るのも手。 「超音波による熱エネルギーを皮下に送り込んで、真皮層とSMAS層(筋膜層)を一時的に収縮させるHIFU(ハイフ)は、リフトアップや引き締め効果が得られるので、あごまわりのたるみが改善して、すっきりしたラインを取り戻す効果が期待できます。 また、ラジオ波を照射するサーマクールも効果的。真皮層から脂肪層にラジオ波を照射することでコラーゲンの再構築が促され、たるみが強力に引き締まって、だぶついたあごのラインがシャープになる効果が期待できます。 たるみがひどい場合には、特殊な形状の溶ける糸を皮下に挿入して、たるみを引き上げる糸リフトでも改善可能です。 そのほか、ヒアルロン酸注入も効果的。ヒアルロン酸をこめかみや頬骨のあたりに注入すると顔が引き上がりやすくなるので、そのうえであごのラインにも注入します。 ボリュームが失われている部分に注入することで輪郭がはっきりし、あごのもたつきが目立ちにくくなります。HIFUやサーマクールなどを組み合わせるとより効果が高まります」 このように、あごのもたつきを改善する手立てはいろいろあるので、諦めずにケアをして、すっきりしたフェイスラインを取り戻して。
【教えてくれたのは】 渡邊千春さん 皮膚科専門医。千春皮フ科クリニック総院長。1997年、板橋中央病院皮膚科医長。1999年、東京医科大学皮膚科勤務。2000年、東京医科大学皮膚科助手。2003年、肌クリニック大宮院長。2008年、 肌クリニック大宮 ベルビー赤坂総院長。2012年、千春皮フ科クリニック開院。2019年 、千春皮フ科クリニック広尾院開院。保険診療と自費診療、両方に力を入れ、肌のことをしっかりと学んだ医師が美容皮膚科もやることで、トラブルがあったときにもきちんと対応ができ、保険も自費もトータルで肌の悩みに対応できることを大切にしている。皮膚科専門医、レーザー専門医、注入指導医。ボトックスやヒアルロン酸注入などのコンビネーション治療も得意。 写真/Shutterstock 取材・文/和田美穂