シェフラーは「上」、松山は「サイド」、ホブランは「下」! スウィングと右手グリップの関係性をAIで分析
トップの胸と骨盤の左右差にも違いが現れる
そして、右手グリップごとの特徴は、正面から見たトップの動きにも違いが現れます。「SWAY GAP」は、胸と骨盤の左右差を表します。(マイナス(-)は胸が骨盤より右、プラス(+)は胸が骨盤より左) まずオントップは、トップで胸と骨盤の左右差が最も小さく、胸と骨盤がその場で積み重なるように上がるのが特徴です。以前タイガー・ウッズも取り入れていた「スタックアンドチルト」がこのタイプです。
続いてアンダーは、3タイプの中で最も頭と胸が右に動くので、胸と骨盤の左右差は最も大きくなります。そしてサイドオンがその中間となります。また、この違いはダウンスウィングのクラブ軌道にも特徴が現れます。まずオントップは胸と骨盤の左右差が小さいぶん、ダウンスウィングは最もスティープ(鋭角)な軌道で下りるのが特徴です。 続いてアンダーは胸と骨盤の左右差が大きいぶん、ダウンスウィングは最もシャロー(鈍角)な軌道で下りるのが特徴で、そしてサイドオンがその中間です。もちろん中にはブルックス・ケプカのようにアンダーでありながら、スティープなスウィングをする選手もいますが、まずは右手グリップのタイプが違うだけでも、スウィングや球筋への影響もかなりあることを参考にして頂ければ幸いです。 今回は、右手グリップとスウィングの関連性について解説させて頂きました。今シーズンのPGAツアーのレギュラーシーズンは終了しましたが、今月はプレジデンツカップ、10月にはフォールシリーズでZOZO CHAMPIONSHIPも日本で開催されます。引き続き世界のトッププロの熱い戦いに注目しましょう!
北野達郎