安全と技能向上祈願 富山の職藝学院で仕事始めの儀
大工と庭師を養成する職藝学院は6日、富山市東黒牧(大山)の同学院で「職藝仕事始めの儀」を行い、学生と教員ら約20人が仕事の無事と技能向上を願った。同学院は入学者の減少などを受け、2025年度から3年間ほど学生の募集を休止する。 上野幸夫学院長が祭主を務め、祝詞を奏上。環境職藝科の教員と学生は、鎌で草を刈り取って聖地とし鎮物(しずめもの)を埋める「苅初(かりそ)め鎮物の儀」、建築職藝科の教員と学生は、三つの大工道具を「水」の字の形に並べて置く「道具奉納の儀」などを行い安全を祈願した。 最後に、富山国際職藝学園の久郷愼治理事長が「職藝学院にとって今年はしばらくお休みをいただいて、もう一度再建に向けてスタートを切る大事な年。昨年以上に皆さんと力を合わせ難局を乗り越えたい」とあいさつした。 職人が年始に行う伝統行事を継承しようと毎年実施している。