決勝戦でも存在感を示した東山の瀬川琉久［写真］＝佐々木啓次

　8月9日、福岡県福岡市で開催されている「令和6年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会（インターハイ）」の男子決勝が照葉積水ハウスアリーナで行われ、東山高校（京都府）が美濃加茂高校（岐阜県）に勝利。悲願のインターハイ初優勝を成し遂げた。 　試合の立ち上がりは、両チームともににらみ合うような拮抗した立ち上がりだったが、東山は瀬川がエブナフェイバーをかわして2ポイントをねじ込めば、佐藤凪も長距離砲を沈めて加点。東山2点リードで迎えた第2クォーターも、小野寺星夢らアウトサイドからのシュートで加点した近畿王者がリードを広げ、8点差の34－26で試合を折り返した。 　ハーフタイム明けの第3クォーターも東山の優勢で試合が進み、粘る美濃加茂を上回るハイペースで得点を重ねた東山。美濃加茂は一時20点差以上をつけられながら第4クォーターも懸命に食らいついたが背中をとらえきれず。瀬川を中心に多彩な攻めを見せた東山が最終スコア78－62で逃げ切り、初めて夏の頂点に立った。 　東山は、瀬川がチーム最多21得点7リバウンド5アシスト、佐藤が4本の3ポイントを含む16得点、小野寺が15得点、南川陸斗も2桁10得点をマーク。美濃加茂はゲームハイの26得点16リバウンドを挙げたエブナフェイバーを中心に最後まで走り抜いたが、多数の得点源を持つ東山に振りきられた。 　なお、今大会は女子の部でも京都府代表の京都精華学園が優勝。同一都道府県のチームが男女を制するのは、2021年に愛知県の中部大学第一と桜花学園が優勝して以来3年ぶり。京都府勢としては初のアベック優勝となった。 ■試合結果 ＜インハイ男子決勝＞ 美濃加茂 62－78 東山 美濃加茂｜17｜ 9｜16｜20｜＝62 東　　山｜19｜15｜29｜15｜＝78