地区シリーズ第2戦後の記者会見に出席したパドレス・ダルビッシュ有（横山尚杜撮影）

米大リーグのプレーオフは6日、ナ・リーグの地区シリーズ（5回戦制）第2戦が各地で行われ、今季のポストシーズンで初登板となったパドレスのダルビッシュ有は、7回3安打1失点の好投で勝利投手となった。試合はパドレスが10―2で勝ち、1勝1敗に持ち込んだ。試合後は義兄で2018年9月に41歳で死去した総合格闘家・山本〝KID〟徳郁さんが描かれたTシャツを着て会見に臨んだ。 【写真】総合格闘家・山本〝KID〟徳郁さん ダルビッシュの妻・聖子さんを妹に持つKIDさんは1972年ミュンヘン五輪にレスリングのグレコローマンスタイル57キロ級で出場した父・郁栄氏の影響で、幼少期からレスリングに没頭。00年シドニー五輪を目指していたが、出場権を逃し、総合格闘技に転身した。 04年に当時、国民的な人気を誇った格闘技イベント「K―1」に参戦して全国区に。自身を「神の子」と豪語し、天才的な打撃センスでKO勝利の山を築き、同年大みそかに魔裟斗さんとも対戦した（結果は判定負け）。DREAM、米UFCなどのメジャー団体でも活躍。鍛え上げた見事な肉体や、全身タトゥーといったファッション面でもカリスマ的な人気を誇り、格闘技ブームをけん引した。 15年の大みそかに東日本大震災チャリティーイベントで魔裟斗さんと11年ぶりに対戦したのが、最後のファンの前でのファイトとなった。