セレシオン、軽快追い切り「気持ちの面の問題を解消できた」友道師、メンタル面の成長に手応え【競馬】
◇30日 「第62回アルゼンチン共和国杯」(G2・11月3日・東京・芝2500メートル)追い切り 鼻差に泣いた新潟記念2着からの前進を狙うセレシオンが栗東Pで単走。終始、楽な脚さばきで6F86秒4―39秒7―11秒4。いくらか姿勢は高めながらも軽く気合をつけられただけでフィニッシュし万全の態勢をアピールだ。 「先週(栗東CW)に併せ馬でしっかりと追っていい動きをしていましたので今週はサッと。動きは良かったですし、思うような追い切りはできましたよ」と軽快なアクションを見届けた友道師は満足げだ。 新馬戦、梅花賞を連勝しクラシックにも手が届くかと思われた素質馬。だが、高ぶるテンションを抑えきれずに菊花賞でGⅠに初挑戦するも11着。ブリンカーを装着するなど対策と立てたが、力を出せなかった。ただ、試行錯誤を重ねてじわじわと成長し、ようやく前走の新潟記念で連対と重賞で結果を出した。 「集中力に課題を残していたので気持ちの面の問題を解消できたのが大きい。今は精神的に充実しているのでケイコでもしっかりと走ってくれる」と友道師は5歳秋を迎えてメンタル面の成長に目を細める。 このレースでの過去10年でハーツクライ産駒は14年のフェイムゲーム、16年のシュヴァルグラン、17年のスワーヴリチャードと3勝を挙げる。同じ父を持つセレシオンにとっても心強いデータだ。 「菊花賞は少し長すぎたかな、という感じはありましたが、距離は延ばした方がいい。新潟の走りからしても左回りも合う」と友道師。今週、想定される道悪についても「新潟(魚沼S2着)で不良馬場を2着としたことがあるのでこなせるはず」と強気。重賞初制覇へ機は熟した。
中日スポーツ