【毎日書評】アイデアが出ない→湧きだす!発想のための5つの習慣術
習慣術2:自分が一番詳しいものをつくる
あらゆる能力に秀でた「オールラウンドプレイヤー」は理想型でしょうが、とはいえ、初めからオールラウンドなプレイヤーは存在しないもの。そして重要なのは、“誰にも負けないなにか”があってこそ、他のスキルが生きてくるということ。 私も、今はクリエイティブ・ディレクターとして、クリエイティブ・ディレクション、映像のプランニング、コピーライティング、コンテンツの編集など、通常の広告作業では分業して行うような作業を1人でこなしています。 でも、そのスキルの源はすべて「言葉」です。 言葉を磨いて磨いて「強い言葉を作る力」「一言で言い当てる力」を身につけたから、ほかのスキルを伸ばすことができたり、サブの力が生きている。 「言葉の力」があるから、迷ったとき、負けそうなときに一番強い言葉という武器を取り出し、事態を打開することができるのだと思っています。(167~168ページより) 誰にも負けない武器があるからこそ、誰にも負けない力で事態を打開できるわけです。 ただし負けない武器は生まれながらにして持っている必要はなく、あとからいくらでも挽回できるものでもあるようです。そこで、「〇〇のことなら誰にも負けない」といえるような知識を身につけておくべき。それはいつか、突き抜けたアイデアを出そうというときに役立つからです。(165ページより)
習慣術3:質問に即答するクセをつける
アイデアは「量より質」だと考えられがちですが、じつは「質より量」だと著者は考えているそうです。 アイデアの正解は、誰にもわかりません。だからこそ量を出すしかないのです。考えた量が多ければ多いほど、そのなかに正解(質)が交ざっている可能性が高いのです。 そして、量を産むために必要なのが即答する力、即答力なのです。(170ページより) ここでいう即答力とは、なにかの課題と対峙した際、その場でアイデアを出せるスキルのこと。それを鍛えれば、かかる時間を短くできるため、与えられた時間内でより多くのアイデアを生み出せるようになるわけです。 たとえばクライアントから企画の依頼を受けたときには、商品やサービスの詳細を聞いている最中から考え始める。そうすればアイデア出しのスイッチをオンにでき、次のプレゼンまでぶれずに多くのアイデア出しができるのです。(170ページより)