「日本だけじゃない」ストライカー不足 ポルトガル英雄が見た現代サッカー「少し変わった」
「JFAはいつも選手の質を高めていこうと努力している」
日本は以前より「得点力不足」「FWの得点力が課題」と指摘されることが多い。ベルギー時代に得点を量産した鹿島アントラーズの鈴木優磨や、スコットランドで点を決めている日本代表FW古橋亨梧などがいるものの、5大リーグで点を量産する選手が出てこない現状でもある。 その点についてゴメス氏は「日本だけじゃないと思う。ほとんど国においてストライカー不足ということがあると思っている」と、ストライカーと呼ばれる選手が減っていると指摘。「というのは、サッカーっていうのが少し変わってきている。多くのチームにおいて、いわゆる9番的な選手、前線で右行って左いってみたいな選手はあまり見られなくなって、どちらかというと10番的な選手が最前線でプレーできるみたいな選手が増えていると思っています。だからこそこういうキャンプをやって、ストライカーを発掘したいという思いでやっている」と言及している。 また「欧州で多くの日本人がプレーをしています。ポルトガルリーグでもそうです。守田(英正)、それからジル・ヴィセンテの藤本(寛也)にも言及しなければいけません。とても上手くやっています。欧州で活躍する選手もどちらかというと、ストライカーではなくてほかのポジションですね。スコットランドに移ったポルトガルにいた前田(大然)、それから上田(綺世)などもですね、頑張っていると思います。しかし、全般的に言うとストライカー不足というのは世界中で言われている。だからこのようなイベントを日本だけじゃなくいろんな国で行うことによって、ネクストジェネレーションストライカーを発掘したいと思っています」と力強く語っている。 最後には子供たちに一番伝えたいこととして「このJFAがやってること、これを信じてついてきてほしいということ」とJFAの取り組みを称賛。さらに「JFAはいつも日本の選手の質を高めていこうと努力している。こういったイベントに参加できる機会っていうのは、自分たちの発展、育成、成長にとって大事な機会なんだよということを理解してほしい。それを伝えたいと思います」と締めくくった。
FOOTBALL ZONE編集部・小西優介 / Yusuke Konishi