「東京モノレール」巨大ジオラマが四半世紀の歴史に幕 長年管理していた社員が語るモノレールへの思いとは…【藤田大介の鉄道NEWS】
―これが浜松町駅ですね。細かいですね 東京モノレール・山浦さん 「お客様も再現されていますし、自動販売機ですとか、ホームドアも設置しています」 ―ホームドアって最初からついていたんですか? 「いえ。こちらの模型ができたときにはまだホームドアが採用されていませんでしたので、こちらは後から私が改造してつけました。ちょっとドアの部分だけ、 低くなっていて、実際と同じような形になっています。この辺りは自分で加工しましたね。やはり見てくださる方が『あれっ』てなるといけませんので 」
―浜松町駅全体が改良工事になりまして、大きく様変わりしそうですね 「もうこの姿も見られなくなってしまう時期が来ているのかなと思いますけれども。駅舎に関しては、昭和39年に建てられた建物のままです 」 「今は『耐震補強工事』も金属の枠を取り付けて、強度を増すような工事をしています。これは最初に、この模型を作った方が、ここまでこだわられていたので、私もこだわらないとな、いうところがあります」 ―作業はいつ行ったのですか? 東京モノレール・山浦さん 「仕事が終わった後にやったこともありましたけれども、あとは自分で家にいる時間で作業をしていました」 「大変なこともたくさんあったのですけれども、でもやはりこの模型をいじれたっていうことが、やはり楽しかったですね。自分が作ったものに対して、お客様が気づいてくれたり、喜んでくれたりっていうお話を聞くと、本当に嬉しかったです」
東京モノレール・山浦さん 「いつかはなくなってしまうのでは…というのはいつも思ってはいたのですけれども、二十数年にわたってこちらを管理させていただいて、この『模型広場』がなくなってしまうのは非常に残念なのですけれども、やはりたくさんの方々に見ていただいて、当社の看板施設として一時代を築いたということで、皆様の心の中に留めていただければ、この『模型広場』としての使命はそれでうまく完結できるのではないかなと思っています」 「一旦保管はいたしますけれども、すぐに出せるようにはしておこうかなと思っています。いつでも声がかかってもいいように準備はしておこうかなとは思っています」 ―これ羽田空港第1ターミナルのどこかに? 「もし展示ができればというふうに考えています 。どのようなものを設置したらいいのかなとか、 お客様に見ていただければいいなというのは、ちょっと少しずつ考え始めています」 ―本当に四半世紀、長きにわたり本当にレイアウトを通じて楽しませてくださり、ありがとうございました。