ソフトバンク山川穂高が131打席ぶりの一発「6月はすみませんでした」「ちょっと泣きそう」
ソフトバンク3―2西武(2日)――ソフトバンクが4連勝。三回に栗原の適時二塁打などで2点を先取し、六回は山川がソロを放った。7回2失点の有原が8勝目。西武は終盤の反撃も及ばず2連敗。 【写真】5月22日に先制の3ランを放った山川
「6月はすみませんでした。これから頑張りたい」。5月22日以来、131打席ぶりの一発を放ったソフトバンクの山川は、東京ドームに詰めかけたファンへそう語った。
2点リードの六回だった。初球の真っすぐを捉えると、伸びた打球は左中間席へ。ダイヤモンドを1周し、チームメートに祝福されるとベンチ前でお決まりの「どすこい」ポーズを披露。31試合ぶりの本塁打に「ちょっと泣きそうだった」と喜びをかみしめた。
今季12号に達してから、ぱたりと勢いは止まり、本塁打数は近藤に追い抜かれていた。3度の本塁打王を獲得した山川は一発について、「(出ると)ガラッと変わる。アドレナリンなのか分からないけど、何かが出て乗っていける」と語っていた。それだけに、アーチが出ない期間が長引くほど悩みは深まった。
春季キャンプの休日も、シーズンに入ってからの試合がない日も、バットを振って状態を確認するのがスタイル。その山川が、本塁打から遠ざかった交流戦後の休養日には、2日間もバットを振らずに過ごすなどきっかけをつかもうともがいてきた。7月最初の試合でアーチをかけ、「間違いなく6月よりはよくなると思う。本塁打が出て、感触が手や脳に残っているので」。不動の4番は、再び波に乗っていけるか。(平島さおり)
ソフトバンク・小久保監督「(久しぶりに本塁打を放った山川について)チーム内で近藤とレベルの高い争いをしてほしい」