「国家公務員は中途でも退職金1000万円だって。今どき大手でもそんなに出ないよね」これって本当?公務員と一般企業の退職金を比較してみた
まとめにかえて
今回は、公務員と一般企業に勤める方の退職金事情について見てきました。その結果、公務員、一般企業に勤める方ともに、30年以上など勤務期間が長ければ長いほど受け取れる退職金は多くなっています。 少し前の時代であれば、一度勤めた会社に長く勤めるという方は多かったですが、今はステップアップ等のために転職をすることも普通の時代です。 昔と比べると働き方も自由になった時代だからこそ、会社から受け取れる退職金に過度の期待は持たない方が良さそうですね。 今の50代・60代が現役として働いていた昭和。銀行の預金金利は高く、貯金するだけでお金が増え、多くの方は退職金と銀行預金で老後の生活に備えていました。 しかし、今は銀行預金の金利も低く貯金するだけではお金は増えません。また、先ほどお伝えしたように働き方も自由になり、転職を何度か経験することも珍しくありません。 いまは、銀行預金も退職金にも過度な期待ができない時代です。だからこそ、NISAやiDeCoで投資をしながら老後に備えていくことが非常に重要ではないでしょうか。
参考資料
・首相官邸「2024年3月28日 岸田内閣総理大臣記者会見」 ・人事院「2023年度 国家公務員中途採用者選考試験(就職氷河期世代) 実施状況」 ・人事院「国家公務員中途採用者選考試験(就職氷河期世代)の合格者発表」 ・内閣官房内閣人事局「退職手当の支給状況」 ・東京都産業労働局「中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版)」 ・厚生労働省 中央労働委員会「令和3年賃金事情等総合調査(確報)」 ・厚生労働省「退職給付(一時金・年金)の支給実態 」
鶴田 綾