侍ジャパン井端監督、次回WBCの懸念は大谷翔平より国内組の情熱 関係者「大きな故障もないのに出場を断られた選手もいた」
11月に野球の国際大会「プレミア12」で準優勝に終わった日本代表の井端弘和監督(49)。再来年3月の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)まで続投の方向だが、ベストメンバーを組むうえで呼べるか心配なのは、大谷(ドジャース)ら大リーグ組よりも国内組だ。 【写真】プレミア連覇ならず…井端監督が頭を下げる「全て私の責任」 井端監督は8日、さいたま市内で行われた野球教室で、少年少女約100人に身ぶり手ぶりを交え2時間指導。プレゼント争奪のじゃんけん大会や質問コーナーもこなした後に報道陣に対応し、来年3月にドジャースとカブスが日本で行う開幕戦について言及した。 ドジャースに大谷と山本、カブスには鈴木と今永が所属。次回WBCの主力と期待される大リーガー4人と関係を深めるチャンスだが、井端監督は「会いに行く予定はないですね。シーズン中はチームに集中してほしい」と話す。バスケットボール日本代表では同様の配慮が裏目に出て、八村(NBAレーカーズ)と監督らの間で「ミスコミュニケーション」を招いたが、侍ジャパンは心配無用。昨春のWBC決勝後に大谷が「次も出たいと思っている」と明言し、今永も今月7日のイベントで出場に意欲を示したように、日の丸への思いは把握済みだ。 「むしろ国内の方が心配」と代表関係者。プレミア12では故障による辞退が続出してベストメンバーが組めず連覇を逃す一因となったが、「明確な故障で呼べなかった選手はともかく、大きな故障もないのに出場を断られた選手もいた」と同関係者は明かす。井端監督としてもWBCでドリームチーム再結成のため、来年2月の国内キャンプ巡りから足元を固めたいところだ。 (片岡将)