NHKマイルCが"荒れる"ことは過去の結果が証明 今年の激走候補はこの馬だ
そこまで絞ったなかで、次にチェックしたいのは、前走だ。過去10年で最も多かったのは、7頭いたGIIIアーリントンC(阪神・芝1600m)からの臨戦である。直近5年では5頭と、ダントツの数字である。 つまり、狙いは前走「アーリントンC組」。残った5頭のうち、それに合致するのは、ディスペランツァだけだ。 同馬は、前々走の1勝クラス(3月10日/阪神・芝1600m)をメンバー最速の上がりをマークして快勝すると、続くアーリントンC(4月13日)でも中団から鋭い末脚を繰り出して、重賞制覇を果たした。 2歳時には、GIII京都2歳S(11月25日/京都・芝2000m)6着、GIホープフルS(12月28日/中山・芝2000m)9着と揮わなかったが、マイル路線に転換してからは、秘めていたキレ味が開花。2連勝を飾った。 NHKマイルCの舞台は、最後の直線が長い東京。自慢の末脚が再び爆発すれば、"2強"を脅かすのはもちろんのこと、戴冠を遂げても不思議ではない。
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