新春の香り…かごしま茶初取引、キロ最高値は有機玉露の2万255円
かごしま茶の新春初取引会が7日、鹿児島市の県茶市場であった。本茶1キロ当たり平均単価は1614円で、前年を270円下回ったものの、過去5年で2番目に高い値が付き、まずまずのスタートを切った。 【写真】2025年産かごしま茶の順調な生育と活発な取引を願い三本締めする関係者=7日、鹿児島市の県茶市場
霧島市や南九州市など5市2町から、2024年産の本茶を中心に、番茶や紅茶など計80点が取引された。数量は計3.4トン。有機玉露に2万255円の最高値が付いた。 式典もあり、関係者200人近くが三本締めで茶業界の発展を願った。県茶業会議所の柚木弘文会頭は「農家が再生産できる活発な取引になることが一番。輸出に向けた供給網の構築も進めており、国内外に緑茶やてん茶を届ける努力を続ける」と意気込んだ。 同会議所によると、24年産の県内栽培面積は、ほぼ前年並みの8150ヘクタール(速報値)。荒茶生産量は23年産が2万6100トン、全国シェア38.3%で、静岡県に次ぐ2位となっている。
南日本新聞 | 鹿児島