オリックス曽谷龍平（2024年6月11日撮影）

　オリックスが「オリ姫デー」初の年間勝ち越しから上位浮上をうかがう。恒例イベントは前カード西武3連戦で2勝1敗。25日からのソフトバンク3連戦（京セラドーム大阪）も第2弾として開催される。1勝1敗1分け以上で今年の勝ち越しが決定。年間2試合以上となった20年以降で初のイベント勝ち越しとなる。 　借金3の5位。対戦する首位ソフトバンクとは13・5ゲーム差と背中が遠い。勝っていかなければ、リーグ4連覇への道は閉ざされる。女性ファンの声援も味方に白星を重ねたい。初戦は左腕の曽谷龍平投手（23）が先発。「1つでもゲーム差を縮めるためにカードの頭を勝っていきたい」。ここまで4勝。前回11日の阪神戦では自身初の2桁となる12奪三振の6回無失点と好投した。 　2戦目以降の先発は東晃平投手（24）と宮城大弥投手（22）が有力視される。宮城は登板すれば、故障から1カ月半ぶりの1軍復帰マウンドとなる。5月10日に左大胸筋の筋損傷で離脱。調整登板した今月19日の2軍戦が40球の制限付きだった。今回も長いイニングは難しそうだが、強力打線を封じて優勢に進めたい。 　エース左腕は「オリ姫デー」に過去4年連続で先発した。イベント全体のチーム勝率が5割以下の中、自身の登板日はチーム3勝1敗。今回も勝利に導きたい。【大池和幸】