訪問介護、今年の倒産が過去最多 全国で60件、ヘルパーが不足
今年の訪問介護事業者の倒産件数が全国で60件になり過去最多を更新したことが21日までに、東京商工リサーチの調査で分かった。ヘルパー不足や物価高が重なったことが背景にあるとみている。 同社によると、15日までに倒産した訪問介護事業者は60件で、調査を開始した2000年以降で年間最多だった19年(58件)を超えて最多となった。従業員数「10人未満」が83%を占め、小規模事業者の倒産が目立った。 ヘルパーが高齢化しているほか、他業界との賃金格差が広がり、人手不足となっていると分析。賃金が上がらなければ新たな採用は難しく、介護業界の倒産や廃業が加速する事態も懸念されるとしている。