「白米」vs「玄米」主食にするならどちらがおすすめ? それぞれのコスパや栄養価について解説
日本の主食であるお米。白米以外にも玄米や雑穀米などいろいろありますが、主食として毎日食べるなら白米と玄米はどちらがおすすめなのでしょうか? 本記事では1ヶ月のコスト比較や栄養価の違い、玄米をおいしく食べるコツなどを解説します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
玄米は白米よりも高い?
インターネットを検索すると、玄米のほうが白米よりも価格が高いという記述がちらほら見られます。果たして本当にそうなのでしょうか。 筆者は日常的に白米と玄米を両方食べており、地元のお米屋さんで購入しています。同じ銘柄であれば玄米のほうが白米よりも1割引の価格で購入できます。お米屋さんになぜ玄米は安いのかと聞いたところ「玄米は1割がぬかで、玄米10kgは精米9kgと同じだから、1割引で販売している」からだそうです。 その考え方で1ヶ月のコストの違いを計算してみましょう。政府の統計では、2024年2月における東京での白米5kgの小売価格は2300円でした。玄米は1割引で購入できるとすると2070円です。 この価格から1ヶ月でどの程度差が出るのか計算してみましょう。ご飯1杯は炊飯前の精米で65gですから、1日3食で65×3=195g必要です。1ヶ月(30日)なら195×30=5850gの米を食べることになります。先ほどの価格で計算すると玄米は2070×5850÷5000=2422円、白米は2300×5850÷5000=2691円で、玄米のほうが269円安いという結果になりました。玄米のほうが安いもののそれほど大きな差ではありません。
白米と玄米の栄養価の違い
次に、白米と玄米の栄養価が具体的にどの程度違うのか調べてみました。 図表1
文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)より筆者作成 カロリーやタンパク質などは、玄米も白米もほとんど変わらないものの、ミネラルやビタミンなど多くの項目で玄米のほうが白米よりも栄養価が高いという結果が出ました。栄養を気にする人は玄米を選んだほうがよいでしょう。