「長生きする猫の特徴」が最新研究で解明…マタタビには“意外なメリット”が明らかに
今、日本は空前の猫ブームだ。近年では犬の飼育頭数を猫が上回り、その数なんと900万頭超(※)。人々を魅了してやまない猫の魅力とは何なのか、獣医師で研究者の獣医にゃんとす先生に語ってもらった。 【画像】立派に成長したにゃんちゃん (※2023年時点。一般社団法人日本ペットフード協会調査より) <本記事は、『別冊SPA!猫が好きにもほどがある』より一部抜粋し、再編集しています。>
かつては犬派だったにゃんとす先生
猫の飼い主向けの情報を発信し、SNSのフォロワー数が計13万人を超える獣医にゃんとす先生。猫好きを自任し、猫にまつわる書籍も出しているにゃんとす先生だが、以前は断然犬派だったとか。きっかけは捨て猫だった愛猫・にゃんちゃんとの出会いだったそう。 「獣医学科2年生のとき、ある先輩が大学構内に捨てられていたのを保護したのが、生まれて間もないにゃんちゃんでした。飼い主募集の一斉メールが届き、長年猫を飼ってみたいと思っていたのですぐさま挙手。 2週間ほど先輩が面倒を見てくれている間に、必要なアイテムを揃えてからお迎えしました。数時間ごとにミルクをあげなくてはいけないので、授業やバイトとの両立が大変で。バイトの昼休憩で急いで帰宅して、自分の昼食は返上して20分でミルクをあげてまたバイトへ……といった生活をしていました」 今は12歳の立派なシニア猫に成長したにゃんちゃん。にゃんとす先生を魅了するのは時折見せる素顔だとか。 「犬の『大好き!』とグイグイくる感じもいいのですが、猫と暮らしはじめたら程よい距離感と、僕にだけ見せてくれる甘えん坊でわがままなところにやられてしまいました(笑)」
にゃんちゃんの忘れられないエピソード
そんなにゃんちゃんの忘れられないエピソードがあるそう。 「研究者になる前は、在籍していた病院で僕がにゃんちゃんの健康チェックをしていたんです。診察中はものすごくお利口で、看護師さんたちに褒められるほどでした。今の研究所に移ってからは、僕が診察できる環境ではなくなったので普通に患者として動物病院に連れていきました。 すると、診察室内から今まで聞いたことがないような叫び声がギャ~ッと聞こえてきて。『そっか、今までは僕が診察していたから大丈夫だったんだね』『まだ知らない面があったんだな』と。ごめんよ、と思いながら、いとおしさも増した出来事でした」