尾崎裕哉 「尾崎豊の息子」へ抗った過去 父は「ずっと見守ってくれていた」
故尾崎豊さんの息子でシンガー・ソングライターの尾崎裕哉が12日、ライブツアー「ONE MAN STAND 2024 AUTUMN」の大阪公演(19日・梅田クラブクアトロ)を前に、大阪市内でデイリースポーツなどの取材に応じた。 【写真】尾崎豊さんの写真をバックに歌う裕哉 父をほうふつとさせる歌声と容姿 メジャーデビュー前の2015年、大阪・ミナミのライブハウスで初ライブを行った裕哉にとって、大阪の地は「第2のホーム」でもあるという。「大阪にはサポートしてくれる方も多くて、デビュー前から知ってくれているオカンみたいな方も多いですね」と、笑った。 昨年4月、尾崎豊さんの名曲「I LOVE YOU」をカバーし、「OH MY LITTLE GIRL」とともに初めて音源化。ライブでもファンのリクエストを受けて豊さんの楽曲を披露しており、今でも父の存在は強く感じている。 2016年にメジャーデビューした頃は、「尾崎豊の息子」として、様々な方面から父の楽曲をカバーして発売する話が届いたが、「特にデビューした時は、そこらへんへの抗いがあって。(周りの)声にのせられちゃって動いたら、瞬間的には売れる作品だったかもしれないけど、ただ、その色がずっとつきまとうことになると思った」と、当時の心境を語る。 そんな父について聞かれ、「昔も今も変わらず、やっぱり上にいるんじゃないですかね」と、人さし指で天を指した裕哉。「十代の頃、尾崎豊がずっと見守ってくれている、って感覚がすごくあった。神様がいるんだとするなら、こういう感覚なんだろうな。本当に毎日僕を見てくれている、とすごく思っていた」と、笑顔で明かした。