ドジャースが新戦力の2発6打点で快勝 ヤンキースは本拠地で今季初の負け越し 大谷翔平1安打1打点
◆米大リーグ ヤンキース3―11ドジャース(8日・米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム) 【動画】T・ヘルナンデスの満塁弾!大谷翔平も帰還!! ナ・リーグ西地区首位のドジャースがア・リーグ東地区首位のヤンキースに連勝。5番のT・ヘルナンデス外野手(31)が2発6打点と大暴れした。ヤンキースは本拠地・ヤンキースタジアムで今季初のカード負け越し。「2番・DH」で先発出場した大谷翔平投手(29)は4打数1安打1打点で勝利に貢献した。 前日は0―0のまま延長11回に突入した白熱の投手戦をド軍がT・ヘルナンデスの決勝2点二塁打で制したが、この日は序盤から点の取り合いとなった。2回にT・ヘルナンデスの14号ソロでドジャースが先制すると、ヤンキースもその裏に併殺崩れの間に同点とした。3回には大谷が12打席ぶりの安打となる左前適時打を放ったが、その裏にはヤ軍主将のジャッジが30球団トップを独走する22号ソロで再び同点とした。 それでも、ド軍は5回にE・ヘルナンデスが勝ち越し4号ソロ。6回にはT・ヘルナンデスの内野ゴロの間に1点を加えた。そして8回。1死満塁からT・ヘルナンデスがこの日2発目となる15号満塁弾を放ち、勝負を決めた。今季マリナーズから加入した新戦力は自身最多タイ、3度目の1試合6打点。連日のヒーローとなり、本塁打数でも大谷に並ぶチームトップに躍り出た。 この日の大谷は超変則左腕の先発・コルテスから初回の第1打席は空振り三振に倒れたが、1―1の3回1死一、三塁では外角95・1マイル(約153キロ)直球を逆らわずはじき返し、一時勝ち越しとなる左前適時打とした。今カード初安打で自身にとっても2試合、12打席ぶりのヒットだった。6回の第3打席は三飛。8回無死一塁の第4打席は相手の二塁手の失策を誘い、その後の満塁本塁打を演出していた。9回の第5打席は四球だった。 ヤンキースは9回にも3失点。10点目を奪われたところで、野手のカブレラをメジャー初登板のマウンドに送り、白旗をあげた。NHKの中継カメラには試合途中に帰宅するファンも映し出されたが、ヤ軍は9回2死から主砲・ジャッジがこの日2本目となる23号ソロを右中間席に放ち、最後に意地を見せた。 今カードはドジャースがヤンキースタジアムを16年以来、8年ぶりに訪れており、3連戦の全てが全米中継の夢対決。東西の両雄激突は10月のワールドシリーズ“前哨戦”とも言われており、大谷、ジャッジらMVP受賞経験のある5人の強打者が集結。現地でも大きな話題を集めているが、今カードまで8連勝だったヤ軍に対し、ド軍が勝負強さを見せている。
報知新聞社