地震と豪雨で大きな被害の国道249号 一部区間で通行可能に
地震と豪雨で大きな被害を受けた石川県能登地方の大動脈、国道249号が5日、輪島市の海沿いを走る一部区間で通行が可能となりました。 これにより、市中心部や遠方を往来する時間が短縮され、住民の負担が大きく軽減されます。 【写真を見る】地震と豪雨で大きな被害の国道249号 一部区間で通行可能に 佐々木嵐士記者リポート 「輪島市渋田町の国道249号です。9月の豪雨で通れなくなっていた箇所が通れるようになり、たくさんの車が列を作っています」 地震や豪雨により、大規模な土砂崩れなどに見舞われた国道249号。これまで通行止めとなっていた石川県輪島市渋田町と輪島市町野町大川との間、2.8キロの区間が5日午後1時に通行可能となりました。 ■住民「ものすごく便利になる」 住民 「仮設に入っています。違いますよ。ものすごく便利になる。」 新たに通行可能となった道路は、隆起した海岸も活用した幅5メートルの一車線で、対向車が来ても、スムーズに譲り合えるように待避スペースが300メートルほどの間隔で設けられています。 ■道路は、緊急車両と地元住民に限って通行可能 佐々木嵐士記者リポート「現在も工事中となっているところがあり、安全確保のため、信号機も設置されています」 一方、道路の復旧工事は続いていて、ガードレールが取り付けられていない区間には安全のため信号機が設けられています。 これまで町野地区から輪島の中心部に向かう際は、能登町柳田へ迂回する必要がありました。 ■輪島市町野町から市内中心部への所要時間は30分に短縮 しかし今回の開通でおよそ1時間かかっていた所要時間が、半分の30分ほどで行き来できるようになり、住民にとっては大きな負担軽減につながります。 住民 「輪島市街地に行くのがすごく楽になった。柳田の方回っていくルートだと冬場は雪が多いところを通るので心配だった。通してもらってすごく助かってます」 北陸地方整備局能登復興事務所 南谷達也 マネージャー 「9月の大雨では一旦盛った土が流されることもあった。正月から発生して1年以上通れない道路は皆さんにとっては不幸だなと思っていたので、なんとか一年以内に開放できて良かった」
通行できるのは当面の間、緊急車両と地元の住民に限られるということです。 国道249号では、この他に通行止めとなっている区間についても、迂回路などを活用したうえで、年内には通行可能となる見通しです。
北陸放送