インド若者だまされロシア軍に 出稼ぎ渡航、戦地で死亡も
【ニューデリー共同】出稼ぎなどのためロシアに渡ったインド人の若者らが、意に反してウクライナ戦線に送り込まれ、ロシアの軍務に就かされているとインドメディアが6日までに報じた。あっせん業者にだまされたとみられ、ミサイル攻撃で死亡した男性もいるとされる。インド政府は除隊させるようロシア側に働きかけている。 報道によると、失業中だったインドの若者12人が昨年12月、出稼ぎあっせん業者に警備の仕事があると持ちかけられ、ロシアに渡航した。しかし実際はウクライナの戦闘地域で軍務を強いられたという。うち1人の男性(23)は今年2月に前線で訓練中、ミサイル攻撃があり死亡した。 これとは別の7人の若者グループも戦闘を強制されているとして、助けを求めるビデオメッセージを公開した。報酬を見返りに軍務に就くように説得され、断ったところ、10年間投獄すると脅されたという。 このグループは新年を祝おうと観光ビザでロシアを訪問した。業者に同盟国のベラルーシに連れて行かれた後、ロシア当局に引き渡されたと説明している。