バドミントンシャトル価格上昇の影響と対策 中国
【東方新報】バドミントンは手軽なスポーツとして人気が急上昇し、シャトルや施設のレンタル料金が値上げされている。消費者は「もうバドミントンができない」と嘆いている。業界関係者は、今後の発展にはシャトルとその製造原材料に関する標準体系を確立し、製品の品質向上、市場の混乱を減少させ、健全で持続可能なバドミントン産業の推進が必要だと述べている。一方、メーカーは材料コストの上昇で利益が減少していることに頭を悩ませている。 ■シャトル価格の急騰 最近、バドミントンの主要ブランドが次々と製品価格を引き上げており、昨年より2~3割高く、一部のモデルでは60パーセント以上の値上げとなっている。メディアは「シャトルの価格が上昇し、3筒のシャトルが1グラムの金と同等になる」と報じている。 値上げだけでなく、市場では一部の人気モデルのシャトルが売り切れている。消費者は「値上げしても買うが、売り切れは困る」と語る。 シャトルの値上げの原因について、業界関係者は原材料不足と市場需要の増加が主な要因だと分析している。 ■場所不足とコーチの人気 値上げにもかかわらず、北京市、上海市などの都市では施設の予約が難しい状況が続いている。施設のレンタル料金も上昇しており、1時間あたりの料金が100元(約2021円)以上となっている。 バドミントン人気が高まる中、コーチやトレーニングパートナーの需要も増えている。コーチの料金は1時間360元(約7277円)であるのに対し、トレーニングパートナーは1時間50元(約1010円)~100元で提供されており、特に初心者には技術向上に適している。 ■市場の課題 シャトルの値上げは消費者にとっては良いことではなく、企業にも影響を与える。価格が上がると消費者の購買意欲が減少し、企業の売上や市場シェアに影響を与える。 供給不足により、低品質のシャトルを購入せざるを得ない場合もあり、市場競争が乱れる可能性がある。小規模企業はさらに大きな経営圧力に直面することになる。コスト圧力と市場需要のバランスを取ることは、業界全体で解決する必要がある課題である。 メーカーは新材料の研究開発を加速し、業界の転換とアップグレードを図るべきだと述べている。業界関係者は、今後の発展にはシャトルとその原材料に関する標準体系の確立が必要であり、製品の品質向上、市場の混乱防止、持続可能な発展のために努力が求められていると述べている。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。