南関トップジョッキーの森泰斗騎手が電撃引退 「また改めて話をさせていただきます」
千葉県競馬組合は15日、船橋所属の森泰斗騎手(43)=騎手会所属=が29日付で引退すると発表した。15日終了時点で地方通算2万8267戦4431勝、重賞71勝(ほか中央210戦11勝)。この日は川崎競馬で7鞍に騎乗したが、引退の理由については「また改めて話をさせていただきます」と話すにとどまった。 同騎手は足利所属として、1998年4月18日の宇都宮3Rでデビュー。栃木の両競馬場の廃止に伴い、2005年に船橋へ移籍した。10年に114勝を挙げて頭角を現すと、14年に246勝で南関東リーディングを獲得。以後は地方を代表する名手として名をとどろかせ、全国リーディングは5回。今年も15日時点で278勝を挙げてトップを快走中だ。 主な勝ち鞍はキタサンミカヅキでの東京盃(2018年)のほか、ノーヴァレンダでのダイオライト記念(22年)、JRAのノボバカラでのサンケイスポーツ賞さきたま杯(20年)など。今年に入ってからもギガースで3度の重賞制覇(ニューイヤーC、ネクストスター東日本、若潮スプリント)を果たし、ナニハサテオキでフリオーソレジェンドC、埼玉新聞栄冠賞を制するなど重賞8勝。頂点を極めているなかでの引退表明となった。 引退セレモニーは12月16日に船橋競馬場で実施される予定。所属場の廃止から、血のにじむ努力で栄光をつかんだ苦労人が勝負服を脱ぐ。 ■森 泰斗(もり・たいと) 1981(昭和56)年1月11日生まれ、43歳。千葉県出身。1998年3月に地方競馬騎手免許を取得し、同年4月18日の宇都宮競馬でデビュー。2005年に船橋へと移籍した。14年に初の南関東リーディング、15年には初の全国リーディングに輝き、16、19、20、21年にも全国リーディングを獲得。NAR賞の最優秀賞金収得騎手賞は7度獲得している。15日現在、地方通算2万8267戦4431勝(うち重賞71勝)。他にJRAで210戦11勝。