【ガーデニング】花を美しくきれいに咲かせる準備! 冬に行う剪定のコツ・おすすめの品種3選
バラの冬剪定は春以降の生育を左右する大切な作業。不要な枝を取り除くことで株の老化を防ぎ、開花数や花の美しさに大きく影響します。 【写真7枚】剪定の位置やホットココア、アイズフォーユー、ストロベリーアイス…剪定の手間が少ないおすすめ品種を見る 今回は木立バラを剪定するメリットや、理想の樹形に仕立てるコツを紹介します。 コンパクトな樹形で、剪定の手間が少なくて済むオススメ品種も参考価格とともに見ていきましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
冬剪定をするメリットは?
●株がリフレッシュして元気になる 細い枝や枯れた枝など、よい花が咲く可能性が低い枝をそのまま放置しておくと、無駄なエネルギーを消費するだけで株が弱ってしまいます。 長い枝を短く切り詰めることで株もリフレッシュ。新しいシュートが出やすくなり、株が若返ります。 ●花の数や大きさを調節できる バラはそれぞれの節目から新芽が出ますが、花芽となるのは主に上部にある芽のみ。残りは葉っぱしか出ません。 剪定で枝数や芽数を抑制することで、大きな花が適度な花数だけ咲くように調節できます。 ●樹形をコンパクトに美しく整える 剪定しないでそのまますべての枝を伸ばし放題にすると、背丈がどんどん伸びて横にも大きくなってしまいます。高い位置で開花し、せっかくの美しい花が見にくくなってしまうでしょう。 枝の乱れを整え場所に応じたサイズに仕立てることで、樹形がスタイリッシュになり観賞価値も上がります。 ●病気や害虫の発生を抑える 枝や葉が茂り過ぎて込み合うと、風通しが悪くなり湿気も溜まりやすくなります。中心部に光が当たりにくくなるので株が健全に育ちません。 枝をスッキリ整えておくと、病気や害虫の発生も少なくなり、バラの抵抗力もアップします。
剪定のコツ
●葉やツボミをすべて取る 樹形全体がよく見えるように、まず葉やまだ咲き切らないツボミをすべて取り除きましょう。 枝だけのシンプルな姿になると、どのように剪定すればよいかわかりやすくなります。 葉の付け根には病原菌が残っている場合も。葉はハサミで切らず、茎の根元から手でちぎり取りましょう。同時に細い枝・短い枝・枯れ枝もカットしておきます。 ●下から半分~2/3の高さに切り詰める 品種や樹勢によって異なりますが、基本は下から半分または2/3の高さで剪定します。花数は少なくても大きな花を咲かせたい場合は枝数を少なめに。 フロリバンダなどの中輪種で数多く開花させたいときは枝を多めに残します。バラは強健なので多少低く切り詰めても大丈夫。冬剪定は思い切ってバッサリ切るのがポイントです。 ●太い枝ほど短く剪定する 中央にある古くて太い枝はできるだけ低めに切り詰めるのがオススメ。そのままにしておくと太い枝に栄養が集中してしまい、ほかの枝にバランスよく栄養が行き届きません。 また太い枝は木化しやすいので新芽も出にくくなります。太い枝を強剪定することで、新しく元気なシュートが伸びてくるでしょう。 ●外側にあるよい芽の上で切る 剪定する位置は外側にあるよい芽の5ミリ程度上で。内側に向いている芽は枝が込み合う原因になるので、外側の芽を選びましょう。 よい芽とはまだ動いていない静かな芽。先端にありすでに伸び始めている芽は、冬の間に弱ってしまうのでよい芽とは言えません。 ●弱った苗は強剪定しない なんらかの原因であまり大きく育たなかった弱々しい株は、強く剪定せず軽めの剪定がオススメです。枝を多く残して葉をたくさん出させると、光合成をしっかり行えるので栄養も蓄えられます。 花はほとんど咲かないかもしれませんが、花を期待せずまず大きく育てることを優先しましょう。