ロシアへの領土割譲、過半数が反対 ウクライナ世論調査
【AFP=時事】ウクライナ人の過半数は、ロシアに占領された土地を平和と引き換えに譲り渡すことに反対している──。ウクライナ軍が前進するロシア軍に苦戦している中、こんな世論調査結果が12日に公表された。 【写真】ロシア・ウクライナ、相互に最大規模のドローン攻撃 調査はキーウ国際社会学研究所(KIIS)が、米大統領選の1か月前に実施した。 調査報告書は、「10月初めの時点で、困難な状況にもかかわらず、ウクライナ人の58%と過半数がいかなる領土割譲にも反対している」としている。 ウクライナは兵力・火力両面で劣勢に立たされ、東部ドネツク州では数週間にわたり苦戦を強いられている。米大統領選を制したドナルド・トランプ氏は、詳細は不明ながら24時間以内に戦闘を終わらせると主張。J・D・バンス次期副大統領は、現在の戦線を凍結すべきだと提唱している。 しかし、そうした軍事・外交両面での逆風は調査結果にはほとんど影を落としていない。報告書は「領土割譲に応じる用意があると答えた人の割合は32%で、2024年5月から10月初めまでの間に実質的な変化はない」と指摘した。ただ紛争開始時の10%と比べると、割合は3倍に拡大している。【翻訳編集】 AFPBB News