「国会」異例の幕開け…“派閥”の動きは? 政治部官邸キャップに聞く
日テレNEWS NNN
第213通常国会が26日に召集されましたが、自民党ではゴタゴタが続いています。安倍派では幹部が緊急に集まりました。派閥の解散に向け、派閥の資金をどう処理するかが話し合われたということです。また茂木派では、小渕氏に続き、26日に青木氏も退会を表明しました。 ▼【緊急取材】自民党議員に聞く“政治とカネ”「中間とりまとめ」は何点?
■派閥の金をどう処理する? 安倍派幹部が緊急で集まる
藤井貴彦キャスター 「国会は異例の幕開けとなったようですが、自民党の派閥は混乱が続いているようです。ここからは政治部官邸キャップの平本さんに聞きます。今、気になる3つの派閥、安倍派、茂木派、麻生派の動きを聞きたいと思います。まずは安倍派です。茂木幹事長が幹部に対して、自ら政治責任をとるように求めたということですが、これに対して安倍派はどう対応するのでしょうか?」 平本典昭 政治部官邸キャップ 「26日に対応がでています。安倍派ですが幹部が緊急に集まりました。ある安倍派幹部は『派閥解散に向け、派閥の資金をどう処理するかを話し合うため』と説明していますが、ただ安倍派幹部に対しては党内から離党を含め、責任をとるべきとの声があがっているだけに対応を協議した可能性もあります」 藤井キャスター 「派閥の解散に向け、派閥の資金をどう処理するかというのは、安倍派の派閥の中にあったお金をどう分配するかということですか?」 平本キャップ 「そうですね。安倍派の中にはお金がありました。解散した場合にそのお金をどうするのか、例えば幹部に移していくのか、議員の数で割ってそのお金を処理していくのか、そうしたまず『お金をどうするか』『事務所をどうするか』、そうした事務手続きがありますので、そういったものを協議するというふうに幹部は説明しています」
■“小渕の乱” 茂木派源流となった父をもつ2人が退会
藤井キャスター 「わかりました。一方で25日、小渕選対委員長が退会を表明した茂木派の動きはどうでしょうか?」 平本キャップ 「こちらは一気に動き出しました。今一番の注目は茂木派です。会長の茂木幹事長、かなり悩ましい状況に追い込まれていると思います。25日、小渕氏退会表明に次いで、26日になって、青木一彦参院議員も退会を表明しました。茂木派の源流となる小渕派でトップだったのが、小渕優子氏の父、小渕恵三元首相で、その幹部だったのが青木氏の父、青木幹雄元官房長官です。それだけに2人の退会表明は、衝撃をもって受けとめられています。さらに、参議院の幹部3人が、26日に退会する意向を表明しました。あくまで幹部として今の派閥に批判があるので退会する、と言っているんですが、この退会の動きがさらに広がるのか注目されます。茂木派幹部の1人は『茂木さんは追い込まれている。小渕の乱だ』などと言っています」