なぜ人は自分を“盛る”のか? マッチングアプリに大量発生する「盛男」「盛子」の真実〈婚活塾に聞く画像加工のOK・NGライン〉
画像加工アプリが高性能になり、婚活やマッチングアプリなどの現場では「画像と別人が来た!」「どこまで加工していいの?」などの声も少なくない。盛りすぎてしまう「盛子(モリコ)」「盛男(モリオ)」の心理とは? 婚活塾を運営する「ハイスペ総研」所長・吉沢詩乃さんに聞いた。 【図を見る】プロフィールで盛りがちな項目、男女ともに1位は…
「画像加工は女性がやること」は誤解だった!
「少しでも自分をよく見せたい」という願望は、少なからず誰にでもあるものだ。特に、結婚・恋愛の相手を探すマッチングアプリという戦場では、画像で表現できる美しさやかっこよさ、プロフィールから読み取れるステータスが立派な“武器”になる。よって必然的に「よりよい自分に“加工”しよう」という心理がはたらくのだろう。 先日、ハイスペックな男性について調査・研究し、婚活塾などのサービスを運営する「ハイスペ男子総合研究所(通称、ハイスペ総研)が、マッチングアプリの利用経験がある20~40代の男女各120名、計240名に対してアンケートを実施した。 そのなかで、いろいろと盛りすぎてしまう女性を「盛子(モリコ)」、男性を「盛男(モリオ)」と命名し、その生態に関するリサーチ結果を公表している。 「盛る」という行為は、主に画像について行われる印象が強い。そこでまずは、画像加工をしたことがある人・したことがない人の分布について、所長の吉沢詩乃さんに聞いた。 「画像加工をしたことがある人は、男女ともアプリ慣れしている20代で多くなっています。また男性では、20代、30代とも、加工経験者が未経験者の約2倍という結果に」 男性も意外と画像加工している、といえそうな結果だ。 しかし「会ってみたらアプリと実物が違っていた!」という経験の有無については、「ある」と答えた人が、女性は59.2%、男性はなんと75.7%だった。 個人差の大きい話題ではあるが、女性のほうが加工しすぎている事例は多いのかもしれない。 「主に画像加工しているポイントは、男女ともに、肌(色や質など)、顔の大きさ、目と、さほど大きな違いはありません。問題はやはり『どこまで加工するのか』でしょうか」