大学入試で出題ミスまた判明「気の緩みか…反省」 課題文の「data」とすべきを「date」、高校教員から指摘 鹿児島大が陳謝
鹿児島大は28日、2022年11月に実施した医学部保健学科看護学専攻の入試「学校推薦型選抜Ⅰ」の小論文で、英単語のつづりを誤る出題ミスがあったと発表した。採点し直した結果、合否判定に影響はなかったという。鹿大では、23年11月に実施した同専攻の学校推薦型選抜Ⅰで出題ミスがあったことが、今月5日に明らかになったばかり。 【関連】鹿大、昨年11月の入試で出題ミス 看護学専攻不合格の一部を追加合格
今回は英文の課題文で「data」とすべきところ、「date」としていた。今月上旬、県内の高校教員から指摘があり判明。60人が受験し、解答に影響があった部分を全員満点としたが、合否は変わらなかった。問題作成や点検は、それぞれ複数の教員で当たっていたが気付けなかった。 出題ミスが相次いだことを踏まえ、同専攻の20~24年度分と全学部の22~24年度分の推薦入試問題などを再確認したが、新たな出題ミスは見つからなかった。 28日、鹿児島市の郡元キャンパスで会見した有倉巳幸理事(教育担当)は「ヒューマンエラーをなくすため、組織的な点検体制を強化する策を考える」と陳謝。より大きな影響が出る一般入試ではなく、推薦入試でのミスが続いており「気の緩みがあったのではと反省している」と述べた。
南日本新聞 | 鹿児島