クルスク州に報復越境砲撃 原発から30キロの町リゴフ
リゴフ、ロシア、12月26日 (AP) ― ロシア南西部クルスク州のリゴフに対するウクライナの砲撃で、少なくとも4人が死亡、5人が重軽傷を負った。クルスク州当局が12月25日、明らかにした。 州当局によると、数棟の集合住宅と美容院が被弾し3人が死亡。4人目は病院で死亡した。 重軽傷を負った5人は地元の病院で手当を受けているが、女性1人が重体と伝えられている。 ロシア連邦捜査委員会は、砲撃は米国からウクライナに供与された高機動ロケット砲システム「ハイマース」によるものと見ている。 ロシア軍はウクライナへ大規模な空爆を行い、重要なエネルギーインフラが損傷したため数千世帯が停電した。ウクライナはその数時間後にクルスクに対する砲撃を実施し、ロシアの第810衛兵海軍歩兵旅団が使用しているとされるリゴフの廃墟と化した建物に砲撃した。 ウクライナの国境から約70キロ東に位置するリゴフは、8月初旬にウクライナ軍がクルスク地方への奇襲侵攻を開始して以降、定期的な砲撃に直面している。 また、この町はクルスク原子力発電所のすぐ西に位置し、ロシア政府関係者はウクライナによる攻撃の可能性について懸念を表明している。 (日本語翻訳・編集 アフロ)