全米メディアも“モンスター”井上尚弥の鮮烈3回TKO勝利を絶賛「最高のボクサーを証明」「ここ数年で最も獰猛なボディ攻撃」
その上で「プロモーターのボブ・アラム氏(トップランク社)は井上と抱擁した時にリングで顔を輝かせていた。彼は井上がボクシング界における次なる大物として相応しいことを知っている」とし、アラム氏のコメントを紹介した。 「井上はリングの中でユニークな猛威となっている。“モンスター”は、また驚くべきパフォーマンスをやってのけた。我々はここで偉大なファイターを目にしており、彼はただ良くなっていくばかりだ」 同メディアは、「井上は次の試合で、リングサイドにいたドネアとカシメロの間で行われる8月14日のタイトル戦の勝者と顔を合わせることになりそうだ」と、井上が次戦でドネアvsカシメロ戦の勝者と4団体統一戦を戦う方向であることを明かした。 地元紙のラスベガスレビュージャーナル紙は「井上がタイトル防衛戦でダスマリナスを早く仕留める」との見出しを取り、「“モンスターに盾を突くな”。井上は、ダスマリナスを3ラウンドで破壊した土曜日の夜に、ラスベガスにいるすべての人々に、なぜ彼がそのニックネームを持っているのかを知らしめた」と称賛した。 記事は、「土曜日に正式に発表されたドネア対カシメロのバンタム級(2団体)統一戦の勝者と対戦することを望む井上にとって、これはありふれたパフォーマンスだった」と戦いぶりを評価。 「2019年の年間最高試合でドネアを倒した井上は、より強い相手と対戦することでパウンド・フォー・パウンドのランキングを上げることを希望している」とも記した。 当然、ボクシング専門メディアも絶賛の嵐。「ボクシング・シーン」は「井上は多くのファンが世界最高のファイターの一人として認める理由の最新のケースを提供した」と称賛。権威ある「リング」誌も「モンスターが再び殺戮…ダスマリナスを3ラウンドで破壊」とスラング(俗語)を使ってインパクトのある勝利を伝えている。 今回の試合前には、連日、中継するESPNで取り上げられ、生放送でインタビューを受けるなど、大々的なプロモーションが行われていた。そして肝心の試合で井上は強烈なインパクトを残した。井上は6階級を制覇して世界的な大スターとなったマニー・パッキャオ(フィリピン)が歩んだ道を着実に突き進んでいる。