清水建設ゴルフ部の名実ともに“顔役”・清水勝一さん【会社員ゴルファー紹介】
大学時代の悔しさを糧に
「立教大学時代は選手として活躍できなかったことと、僕らの代でBブロックからDブロックへ一気に落ちてしまったため、心の中に『このままでは終われない』という気持ちがありました。だから、選手として行けるところまで頑張りたいって。今の一番の目標は日経カップの本戦で上位へ入ることで、これが自分のモチベーションであり、もはや仕事とともに生活の一部になっています」 とはいえゴルフ部では“仕事がゴルフになってはいけない”“ゴルフ馬鹿にはなるな”が信条。 新卒で入社して、初任地は広島支店。作業所事務、岡山営業所を経て1998年に本社へ転勤。2000年に営業本部へ異動となり、営業マンとして大手不動産会社を20年担当した。 「ゴルフはお客さんとの交流を図る最高のツール」と言う清水さんは現在、古巣の広島支店で営業部長として部下の指導はゴルフでも手を抜かない。「スコアよりもルールとマナーが大事」という考えは、営業マンの心得にも通じる。
個人戦にはないチーム戦の魅力
ゴルフは個人がメインの球技だが、あくまでも団体戦にこだわる。 「私がサラリーマンをしながらゴルフを続けていて感じるのは、ゴルフを通じて人の輪が広がっていく楽しみです。仲間(同僚)と同じ目標を目指すことが楽しいんですよね。とはいっても自分の技術も磨かなければチームの足を引っ張ることになる。毎日パターマットでショートパットとキャリー1ヤードのアプローチを続けているのは、それが理由なのかもしれません。個人戦の緊張感よりも、チームを背負う緊張感のほうがはるかに大きいし、手の痺れ方も違います。でも、そのぶん好結果を出せた時の達成感も大きいんです」 ゴルフ部キャプテンとして内外の調整を行う清水さんは現在、仕事のほうでも営業部長として多くのプロジェクトを指揮している。 「仕事もゴルフも同じで、良い準備をしていれば、おのずと結果はついて……こないこともありますね。どちらも、相手あっての話ですし、それは受け入れていくしかない。でも、チーム戦での1メートルのパーパット、どうしてあんなに痺れるのでしょうか(笑)」