久保建英

◇２１日　スペイン１部リーグ　バリャドリード０―０レアル・ソシエダード（バリャドリード） 　レアル・ソシエダードの日本代表ＭＦ久保建英（２３）は敵地のバリャドリード戦にトップ下で先発出場した。 　前半１０分、敵陣ペナルティーエリア内で２人を抜き、最後は相手ＤＦの股下を射抜いて絶好機を演出。同２８分には自陣で相手ＣＫのこぼれ球を拾うと、スリナム代表ＦＷベッカーへ絶妙なラストパスを送った。後半２３分にも個人技からベッカーの好機をお膳立てするなど、チームの攻撃をけん引した。 　久保は後半３６分に退いた。試合は０―０で引き分け、チームは４試合連続無得点で５試合未勝利。１勝２分け４敗の勝ち点５で１５位に沈んでいる。 　スペインメディア「Ｅｓｔａｄｉｏ　Ｄｅｐｏｒｔｉｖｏ」電子版は「久保建英、『くそったれ』」と見出しを掲げた。同メディアによると、久保は試合後、「本当にヘコんだ。今日は勝たなければならなかったから。本当に腹が立っている」と心境を吐露。その上で、「このチームが上に行くことは間違いない。チームを引っ張れるように頑張るよ」と前向きに話したという。 　久保のプレーについて、地元紙「ＥｌＤｅｓｍａｒｑｕｅ」電子版はチーム最高に並ぶ８点（１０点満点）の高評価。「いつもの（右サイドの）ポジションから攻撃的ＭＦに入り、危険なプレーを作り出し、良いプレーを見せた。オスカルソンに良いスルーパスを出し、コーナーキックになった。素晴らしいプレーだった」などと称賛した。 　地元紙「Ｎｏｔｉｃｉａｓ　ｄｅ　Ｇｉｐｕｚｋｏａ」電子版は久保に６点を与え、「１０番（トップ下のポジション）でプレーし、よりアクティブになった。ゴールにつながりそうなプレーやパスをいくつか見せた。フィニッシュのタッチに欠ける」と記した。