小雪“九条”、転落事件と松下奈緒“紗英”の娘の件で際立った怪しさ<スカイキャッスル>
松下奈緒が主演を務めるドラマ「スカイキャッスル」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系) の第8話が9月19日に放送された。紗英(松下)たちが暮らすスカイキャッスルで再び起きてしまった悲劇。その中で受験コーディネーター・九条(小雪)の動きがさらに不穏さを増した。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】悲劇に責任を感じて泣き崩れる紗英(松下奈緒) ■セレブ妻たちが壮絶マウントバトルを繰り広げる 同ドラマは、韓国のケーブルテレビ局・JTBCで2018~2019年に放送された「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」を原作に、日本ならではの創造性と刺激、中毒性をたっぷりと詰め込んだジャパン・オリジナル版となっている。 松下が演じるのは、誰もがうらやむ経歴と容姿に恵まれた完璧セレブの主人公・浅見紗英。そして紗英と同じ“スカイキャッスル”と呼ばれる高級住宅街で暮らす、才色兼備かつ慎ましい性格の二階堂杏子を比嘉愛未、情熱的でチャーミングな夏目美咲を高橋メアリージュン、スカイキャッスルの新たな住人となった南沢泉を木村文乃。さらに、担当した生徒を100%志望校に合格させるミステリアスな受験コーディネーター・九条彩香で小雪が加わり、5人の豪華女優陣の競演で、子どもたちの受験やエリート医師である夫たちの出世など、泥沼マウントバトル・サスペンスが展開する。 ■未久の事件で事情聴取を受ける瑠璃 放送開始すぐの衝撃。高所から転落してしまった未久(田牧そら)は、視聴者の願いもむなしく命を落としてしまった。 未久が実の娘であると知らないまま同時に運ばれてきた別の急患の手術を優先した英世(田辺誠一)は、部長昇進が決まり喜んでいた。未久の葬儀の日も接待ゴルフがあるという英世に、紗英は未久が英世の娘であることを告白。英世は紗英が真実を隠していたことに激怒しつつ、号泣する。 迎えた未久の葬儀の日。浅見家ほかスカイキャッスルの面々が弔いをする中、警察が紗英の娘・瑠璃(新井美羽)を連行する。事情聴取のみですぐに釈放されるが、瑠璃は紗英のことを邪険にし、「瑠璃を守るため」という九条の元で過ごすことに。 ■子どもたちを支配しようとする九条の本性 再び際立ってきた九条の怪しさ。 未久が転落した日、瑠璃が電話で「許されるならこの手で未久を殺してやりたい」と話したことを、なぜか録音していた九条。紗英に「警察に教えることはない」と言い、当日の目撃情報を秘書の永峰(前原滉)に調べさせているとも。 未久の誕生日会が開かれていたスカイキャッスルの共用部分は、プライバシー保護のため監視カメラはなかった。そのため目撃情報が重要になると思われるが、目的は瑠璃の潔白証明のためだけなのか不安がよぎる。 そんな中、かつてスカイキャッスルに住んでいた冴島家の長男で、九条の指導を受けていた遥人(大西利空)が九条の本性を明かした。「あなたが自分の人生を生きていきたいのなら、ご両親と決別するしかありません。ご両親に深い絶望を抱かせることがそのための唯一の方法であり、同時にそれは子どもに深い傷を負わせた彼らへの復讐を果たすことになります」と言っていたというのだ。そして遥人の父・哲人(橋本じゅん)は妻の自殺は九条が原因だと考えていると言った。 子どもたちの心を支配しようする九条の目的は何なのか。まだまだ見えず、永峰からの目撃者を見つけたという報告に「それはよかった」とニヤリとした九条の表情が気になっていると、ラストで泉の息子・青葉(坂元愛登)が警察に連行されるという衝撃展開となった。 SNSでは未久の事件で青葉を疑う声も多かったが、今回の展開で「本当に青葉が犯人?」「ぬれぎぬを着せられたっぽいな」「ミスリードだよね?」という投稿が。泉が九条のことを暴こうと動いていたことから「泉への復讐なのか?」という声もあった。 次回、9月26日(木)の放送が最終回となる。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部