[韓流]「イカゲーム2」は団体戦中心 「世界を変える力」問う作品に
【ソウル聯合ニュース】米動画配信大手ネットフリックスは、世界的にヒットしたオリジナル韓国ドラマ「イカゲーム」シーズン2の公開を発表した8月1日、ソウル市内でメディア向け記者会見を開催した。 報道陣に対し、情報解禁日(11月13日)まで取材内容を口外しないという誓約書の提出を求めたこの日の会見は、ファン・ドンヒョク監督の要請により行われた。 シーズン2の制作が大詰めに入るなか、ファン氏は「2年以上この作品にかかりきりになっていたが、ついに公開を発表し、万感の思いだ」と語った。 期待値があまりに高く、シーズン1に並ぶ成績を上げるのは難しいのではないかと心配する声も少なくないが、ファン氏は「プレッシャーが大きかった」としながらも個人的に満足できる作品になっていると自信を示した。 シーズン2は、ゲームの優勝者として巨額の賞金を獲得したソン・ギフン(イ・ジョンジェ)が復讐(ふくしゅう)のために戻ったゲーム施設でフロントマン(イ・ビョンホン)と対決する物語を描く。 シーズン1では「ムクゲの花が咲きました(日本の「だるまさんがころんだ」)」、カルメ焼き、ビー玉遊びなど個人の能力や瞬発力が試されるゲームが登場したが、シーズン2では団体ゲームの割合が増えるという。 団体戦での協調性を強調した理由について、ファン氏は「われわれが悪くなっている世界を変える力があるのかという問いを投げかけるため」と説明した。 2021年に公開されたシーズン1は、ネットフリックス史上最多視聴時間を記録。ファン氏は同作で韓国人として初めて米テレビ界の最高峰とされるエミー賞を受賞した。 ファン氏は韓国と海外の視聴者の違いについて、シーズン1も世界の視聴者が見る可能性を念頭に置いて制作したとしながら、「海外の視聴者も見やすい作品を作るという目標は今シーズンも大きく変わらなかった」と明らかにした。 新たなキャラクターが多数出演するシーズン2は、俳優のラインアップだけでも話題を集めた。 シーズン1に続いて出演するイ・ジョンジェ、イ・ビョンホン、コン・ユ、ウィ・ハジュンをはじめ、イム・シワン、カン・ハヌル、パク・ソンフン、ヤン・ドングン、チョ・ユリ、イ・ジヌク、ノ・ジェウォン、チェ・スンヒョン(元BIGBANGのT.O.P)、パク・ギュヨン、ウォン・ジアンなどが新たに登場する。 大麻を吸引した罪で17年に執行猶予付き有罪判決を受けたチェ・スンヒョンの出演に批判が相次いだことについて、ファン氏は「(判決から)既に時間が経っており、執行猶予期間も終わって再び仕事を始められる時期だと判断した」と説明。「チェ・スンウォンが演じる役を具体的に申し上げることはできないが、非常に大きな勇気が必要な配役」とし、キャスティングした理由は結果で示すしかないと話した。 この日の記者会見には「イカゲーム」の制作会社、ファーストマンスタジオのキム・ジヨン代表も同席した。 キム氏は、台本の流出を防ぐためにプリントもメール送信もできない特殊なオンライン台本を使用したとしながら、シーズン1より素晴らしい作品にしようという思いで頑張ったが、それが画面に表れて視聴者を満足させることを願うと強調した。
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