ハリス氏、ホワイトハウス前で「最終弁論」 トランプ氏との対比強調
米民主党のハリス副大統領(60)が29日、1週間後に迫った大統領選に向けた「最終弁論」と銘打って、首都ワシントンのホワイトハウス前の広場で演説した。「恐怖と分断の時代から、ページをめくるときだ」と述べ、共和党のトランプ前大統領(78)との対比を強調してみせた。 【写真】ホワイトハウス前のエリプス広場に集まり、ハリス副大統領の演説を聴く支持者たち=2024年10月29日午後7時37分、米ワシントン、田中恭太撮影 演説会場に選んだのはホワイトハウスの正面に広がるエリプス広場。2021年1月に連邦議会議事堂襲撃事件が起きた当日、トランプ氏が演説したのと同じ場所だ。 ハリス氏は演説の冒頭で「彼は4年前、まさにこの場所に立ち、自由で公正な選挙で示された民意を覆すために、武装した暴徒を議事堂に送り込んだ」と強調。会場からはトランプ氏へのブーイングが起きた。さらに「(トランプ氏は)不安定で、報復に取りつかれ、不平不満に駆られ、野放しの権力を狙っている」と語気を強めた。 ハリス氏が強調したのが、トランプ氏との対比だ。「当選したら初日に、トランプ氏は敵のリストを持ってオフィスに入るだろう。私は成し遂げるべき優先事項で埋まったTo Do(やること)リストを持ってオフィスに入る」とスタンスの違いを表現した。
朝日新聞社