幻のドレス再び? 「青と黒」「白と金」論争に終止符を打つ「本当の色」とは
<「青黒」か「白金」か...あの論争ドレスの正体が、今フリマで明らかに>
ガレージセールには、意外なお宝がたくさん眠っているものだ。ある女性は先ごろガレージセールで、実に懐かしい洋服を発掘した。それは、人によって色の見え方が異なり、インターネット史上最大の議論を巻き起こした「あの」ドレスだ。 【動画】幻のドレス再び? 「青と黒」「白と金」論争に終止符を打つ「本当の色」とは バーモント州バーリントンに住むアマンダ・ルービンシュタインがガレージセールを物色していて遭遇したのは、2015年にオンライン上で激しい議論を巻き起こしたあのドレスだ。画面上で見ると目の錯覚が起き、「青と黒」に見える派と「白と金」に見える派に分かれたため、インターネットの伝説となったドレスである。 「ガレージセール会場に来たとき、真っ先に目に飛び込んできた商品のひとつが、あのドレスだった。思わず『信じられない。あのドレスを売ってるのね!』と叫んでしまった。すごくびっくりした」とルービンシュタインは本誌に語った。「ドレスを見た瞬間の私の激しいリアクションに、ガレージセールを開いた人たちも周囲にいた人たちも、楽しそうに笑っていた」 このドレスは、ルービンシュタインが発見した日からさかのぼること10年近く前に、オンラインで大きな話題になった。色を巡る議論が起きたきっかけは、英国に住むセシリア・ブリーズデールが、娘グレースの結婚式で着るドレスの写真をブログに投稿し、拡散したことだ。このドレスは青と黒のレース製だとされていたのに、「白と金」に見えるという人がとても多かった。そして、ドレスの写真は世界的な評判となり、ソーシャルメディアでは色を巡って盛んに議論が交わされた。これを機に、人間の色に対する知覚メカニズムについて科学的研究が行われたほどだ。 ルービンシュタインはこのドレスを目にしたとき、このままにはしておけないと考え、購入した。 「自分に似合うかどうかはわからなかったけど、インターネットで最も話題になったと言えるドレスを自分のものにできる機会はそうないと思った」とルービンシュタインは語る。 ルービンシュタインが売り主に聞いたところ、このドレスは2015年からずっと、クローゼットにしまってあったという。 「売り主の女性は、このドレスがいかに貴重であるかをわかっていた」とルービンシュタイン。「でも、9年もクローゼットにしまわれたままで、もったいないと思った、と言っていた」 ルービンシュタインは、自分が購入したドレスが2015年に話題になった写真のドレスそのものかどうかはわからないとしながらも、あれこれ調べたところ、同一コレクションのものであることを突き止めた。まさにあのドレスである可能性が高いわけだ。 「同じデザイナー、同じコレクションのドレスだと確認できた。つまり、これは本物だと思う」