「資産運用って博打みたいなものですようね?」両者の違いと年金に頼らない老後の備え3選を解説
6月14日支給の年金から2.7%の増額となります。 しかし実際の厚生年金と国民年金の受給額には個人差があり、老後生活を送るには心もとない金額しか受け取れない人もいるでしょう。 【棒グラフ】厚生年金と国民年金の平均月額を男女別にチェックする 年金だけで生活するのが難しいと考えられる場合は、資産運用などを行い年金以外の部分で資金を準備しておかなければなりません。 とはいえ、資産運用の知識が全くない人や、資産運用に対するイメージが悪い人もいるでしょう。中には、「資産運用≒博打」と考えている人もいるかもしれません。 そこで今回は、資産運用と博打の違いについて解説するとともに、「公的年金だけに頼らない老後の備え3選」を紹介します。 資産運用に対する理解を深め、ゆとりある老後を過ごすための一歩を踏み出しましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
厚生年金と国民年金の平均受給額
厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、厚生年金と国民年金の平均受給額を見てみます。 ●男性の平均年金月額 ・厚生年金:16万3875円 ・国民年金:5万8798円 ●女性の平均年金月額 ・厚生年金:10万4878円 ・国民年金:5万4426円 ●男女計の平均年金月額 ・厚生年金:14万3973円 ・国民年金:5万6316円 厚生年金の平均受給額は14万3973円、国民年金は5万6316円となっています。ただし、加入期間と収入に左右される厚生年金の受給額は、個人差が大きくなります。 厚生年金に加入しないフリーランスや専業主婦(夫)などの場合は受給額が少なくなるので、資産運用などを行い、公的年金以外の部分で準備を始めておく必要があるでしょう。 続いて、資産運用と博打の違いについて解説します。
「資産運用」と「博打」の決定的な違いとは
資産運用のリスクを過度に恐れている人や、資産運用の知識や経験が無い人の中には、「資産運用≒博打」だと思っている人もいるのではないでしょうか。 しかし、資産運用と博打は全く異なるものです。老後資金の準備において資産運用の有効性は高いので、まずはその認識を改める必要があります。 ●資産運用の目的や特徴 資産運用の目的は、長期的に資産を増やし、安定したリターンを得ることです。例えば、老後資金や子供の教育資金を確保することなどを目的に行われます。 資産運用には元本割れのリスクがありますが、徹底したリスク管理によって限りなく投資のリスクを排除することで、安定した運用成果を得られる可能性があります。 しかし、そのためには投資の知識が必要となるので、基礎学習は欠かせません。 自分では知識を身に付けるのが難しいと思う人は、対面型の金融機関やファイナンシャルアドバイザーなどに相談するのもよいでしょう。 ●博打の目的や特徴 一方、博打は短期間で大きな利益を得ることを目的としています。ギャンブルや賭博なども似た言葉として挙げられますが、一般的には金品を賭けて勝ち負けを競うことを指します。 博打の特徴は、その結果が運に大きく左右されるということです。勝つか負けるかは予測不可能であり、資金が一瞬でゼロになる可能性もあるため、非常に大きなリスクを伴うのが一般的です。 博打にはリスク管理の具体的な戦略がほとんどなく、知識や分析が結果に与える影響は限定的です。 ●資産運用と博打の違い 資産運用は、長期的な投資計画に基づいて、安定したリターンを目指す方法です。一方、博打は短期間での利益を狙うものであり、運に大きく依存することから、非常にリスクが高い行為といえます。 資産を着実に増やしていきたいのであれば、長期的な視点での資産運用が適しています。 短期的な刺激やスリルを求めるなら博打も一つの選択肢かもしれませんが、そのリスクを理解した上で行うことが重要です。