【ハイライト動画あり】春から苦戦が続いた天理大学が逆転勝ち。明治大学は菅平で連敗。大学ラグビー練習試合
10分、天理大学もスクラムで相手の反則を誘うと、ラインアウトからモールを組み、崩れたかに思われたが、途中出場のPR井上魁(2年)が力強いボールキャリーで左隅にトライを挙げて19-14とした。
16分、明治大学はラインアウトモールを起点にアタックを仕掛けて、SO伊藤龍が素晴らしいステップでインゴールを陥れて、21-19とついに逆転に成功する。さらに21分、CTB平がタイミングよくインゴールにグラバーキックを蹴り、WTB安田昂平が右隅に抑えて、28-19とリードを広げた。
リードされた天理大学だが集中力は切らさず、ボールを大きく動かし左タッチライン際をWTB藤原竜之丞(4年)がゲインし、最後はフォローしたFB上ノ坊がトライを挙げて26-28と2点差に迫った。
その後、明治大学も1年のWTB白井瑛人(桐蔭学園出身)のランなどでゴールラインに迫ったり、相手陣奥深くでラインアウトのチャンスを得たりした。しかし、大事な局面でミスが出て、得点に結び付けることができず、逆に天理大学に反撃を許してしまう。
39分、天理大学は自陣から攻撃を仕掛けると、たまらず相手がハイタックルの反則をしてしまう。中央40mほどのPG(ペナルティゴール)を途中出場のSO中山敬太(3年)が落ち着いて沈め、29-28と逆転に成功。そのまま試合はノーサイドとなり、天理大学が29-28で勝利を収めた。
1点差で敗れた明治大学のNO8木戸キャプテンは、「負けは受け入れたい。ただ、内容は筑波大学戦で出たディフェンスの課題が修正できた。僕らが相手陣で取り切れるところで取り切れなかったことが響いた」。
「(続く、京都産業大学、帝京大学戦に向けて)勝ち負けも大事だが、今までやってきたアタックを出せるか、ディフェンスがどれだけ修正できるかをやっていきたい」と前を向いた。
初めて明治で10番を背負ったSO伊藤龍之介は、「U20日本代表で得たことを明治でもつなげられればと思って試合をした。ゲームメイクでは未熟だが、前を見て余裕を持って攻めることができるようになった」と振り返った。