日本の動画コンテンツ市場、どう勝ち抜くか(5)DAZN
当初に比べてバッファリング率は減少した
―― 日本でサービスを開始して2年超。これまでの事業展開に点数をつけるとすれば、どうなりますか。 ジョーンズ 10点満点中、7点です。スポーツ分野の動画配信サービス会社としては当社は先駆者ですが、デジタルの世界は常に進化しており、当社も進化しなければなりません。よりスムーズに動画を視聴してもらうためにはどうすればよいかなど、技術面を含めて常に改善できる余地はあります。 ―― スポーツのネット中継には、タイムラグや不安定な回線の問題がありますね。 ジョーンズ 当社には、サービスは走りながらユーザーの方の声を常に反映しつつ改善していく、という考え方があります。指摘の件についても、プロダクトチームが日々改善に努めており、ローンチ(サービス開始)当初に比べて(映像の途切れなどの原因となる)バッファリング率も大幅に減少しています。 ―― スポーツだけでなく、ニュースやエンタメなど他分野の動画配信も行う考えはありますか。 ジョーンズ それは考えていません。われわれはスポーツ専門のサービスであり、スポーツに精通した人間を集めて事業を展開しています。したがって、今後もスポーツの動画配信サービスとしてナンバーワンを目指すのがわれわれのミッションです。 (取材・文:具志堅浩二)
▼プロフィール マーティン・ジョーンズ 1972年生まれ。20年以上スポーツメディアに携わり、出版や放送、デジタルなど幅広い分野でのマーケティング経験を持つ。現在はDAZN JAPANのエグゼクティブ・バイス・プレジデントとして日本での事業展開に従事している。