「地域の小学校に通わせたい」医療的ケア児を育てるママとパパのチャレンジ 地域で生活していることを伝えるきっかけに…小学生の素直な反応・先生たちの温かい眼差しに安堵【ママドキュ】
「すがすがしい、いい顔をするのが、ここ最近。ずっと無表情かつらい顔かの2つだった」とだいちさん。 「歩みは遅いけどゆっくり(成長している)」とじゅんこさん。 2人ともやまとくんの成長を感じているようです。
さぁ、いよいよ小学校へ出発です。 やまとくんが暮らす地域の小学校は全校児童600人以上、特別支援学級に25人が在籍する規模の大きな学校ですが、医療的ケア児を受け入れたことは、まだありません。
子どもたちもやまとくんの見慣れない姿に興味津々です。 「赤ちゃん?」と声をかける児童に「いま5歳。ちょっと(体が)小さいの」とじゅんこさん。
医療的ケア児が地域の小学校に通うにはエレベーターやスロープを設置して、施設をバリアフリー化したり、看護師や介助アシスタントを配置したりと、配慮が必要です。 やまとくんが小学校に通うのは難しい。他の誰でもない、じゅんこさん自身も以前はそう考えていました。
「はじめは、北翔(支援学校)とか1択かなと思っていた。ただ社会に私たちがいるっていうのを、意外と知られてない。医療従事者である私でさえも、医療的ケア児が地域にたくさんいることにすごくビックリした。こんな小さい体だけども、そういうことを伝えるきっかけになる」とじゅんこさん。
手稲中央小学校の立田裕巳教頭も「知ることは大事だと思う。私も恥ずかしながら(やまとくんの病気)18トリソミーは知らなかった。これから何回かお話する機会で、よりよいものを作れたら」と前向きに答えてくれました。
見学で触れた小学生の素直な反応や、先生たちの温かい眼差しに安心した表情を浮かべるじゅんこさん。やまとくんの様子にも手応えを感じたようです。
「すごく声を聞いていた。子どもたちの声。寝ないでちゃんと周りを見ていた。学校の教育だけじゃないものを、やまとは経験してかなくちゃいけない。守られることがすべてでもない」と話すじゅんこさん。 小学校進学への挑戦は続きます。
UHB 北海道文化放送
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